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  [ 蒼空と流星の狭間 3 ]
2011-09-07(Wed) 21:30:05
笹崎侑津弥


スイートの寝室にはダブルベッドが2つ設置されている。
それ以外にも、イスとテーブルのあるリビング、
ソファとテレビのあるダイニング、無駄に広い風呂に、
広いトイレが2つもあった。
みんなで部屋でぐるりと散策してから、
ようやくここで別々に行動することになった。
満さん達には悪いけど、俺は胸をほっと撫で下ろす。

満さん達は、海辺へと散歩しに出発した。
俺達は部屋で水着に着替え、
ホテルのプールへ遊びに行くことにした。
ジョー曰く、ブッキングしないに越したことはないと。

泳いで浮かんで休んで、少しまた泳ぐ。
プールに浮きながら、ここで撮影したことを報告した。
女性モデルに囲まれたり、伊吹さんと泳いだり、
ミニグライダーで遊んだこととかをジョーに伝える。

そしたら、やきもち妬かれた。
拗ねたジョーに笑っていると、ジョーも笑った。
やきもち妬かれるのも悪くないけど、
ジョーと笑っているほうがこっちも楽しい。

俺達は、プールから上がってシャワーを浴びた。
着替えながら人気がないのを確認し、キスをする。
今夜は、満さん達がいるし、そういう行為はできない。
だから少しでも、チャンスがあればキスしたかった。
ジョーも俺もそんな感じだった。

次に近場の水族館へ行く。
ここの水族館はすごく有名で、伊吹さんも四葉さんも、
絶対見るべきだと絶賛していた。
撮影中は、もちろん観光するような時間はないから、
ここにはきていない。

でも、時間があっても1人ならこなかった。
だって、ジョーと一緒がいいから。
その願いが叶って、俺はすごく嬉しかった。

珍しい魚とか見たり、ショーを見たりして、
余韻に浸りながらホテルの部屋へ戻る。
すると、楠さんと舞斗さんも戻っていた。
楠さんが連絡してくれて間もなく夕食になる。

リビングで、みんなで雑談しながら夕食をとった。
と、テーブルに置かれた赤ワインを、
楠さんがスムーズに俺とジョーに勧めてきた。
「阿久津君も侑津弥君も、飲めるなら飲みませんか?」

それは、スーパーに並んでいるのとは違って、
いかにも高級そうな気品があった。
瓶からして手がかかっている、そんな印象がする。

「いや、俺達はまだ未成年ですから」
「いいじゃないですか。ここだけの無礼講ということで」
断るジョーに対し、それでも勧めてくる満さん。

参ったな、という顔で笑うジョーと目を合わせる。
楠さんの笑顔にそれ以上は断れなく、
俺とジョーはワインを頂くことにした。

これ、甘くて飲みやすい。
赤なのに渋くなくて、喉にするっと入っていく。
香りもマイルドで鼻がくすぐったい。

話も弾み、満さんのワインや、頼んでたサワーを、
ぐいぐいと飲んで空けていった。
ジョーも、満さん達も、それなりに酔ってきていた。
俺も、体がふわふわ浮いている感じがする。

酔った満さんが、汗をかいたからとシャワーを浴びた。
次にジョーが浴びて、次に俺で、舞斗さんは最後だった。

俺はちょっと横になりたくなって、
ジョーにベッドまで連れてってもらった。
唇を重ね、再びジョーはリビングへ戻っていく。
そこまでの記憶はちゃんとあった。

そして、ふと目が覚めると、
とんでもないシーンが飛び込んできたのだった。

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