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  [ 僕達の体育祭 4(R18) ]
2010-06-18(Fri) 09:14:23
阿久津城


「‥かったるい」
また呟いた、ウツミ。
体育祭は、何事もなく終了した。
もちろん俺がこけたのを除けばだけど。

保険医に帰宅前、消毒とガーゼの交換をしてもらって、
風呂禁止、そして、シャワーで膝を濡らさないようにね、
とアドバイスされた。
シャワーの時だけラップを巻けばいいらしい。
そういうやり方もあるのかと思った。

そして、今に至る。

晩ごはんを外で済ましてから、帰宅した俺達は、
シャワーを浴びてベッドで休んでいた。

ウツミはうつ伏せのまま転がっていて、俺はその隣で、
濡れたウツミの髪をいじっていた。
俺はくせっ毛で、うねるこの髪が好きじゃない。
ウツミの髪はストレートでいじるのが楽しい。

「これからなのに、もうかったるいのか」
「‥何?これからって?」
「ご褒美」

ご褒美というキーワードに反応し、ウツミが起き上がった。
「‥い‥いらないって言っただろ」
「ウツミ真っ赤になってる」
「‥うるさい」

ご褒美って言っただけで照れるとは、
ウツミはどんなこと考えているんだろう。

そう思うのが楽しくて、
俺はにやにやしながらウツミを眺めていた。
ウツミはそんな俺をむすっとしながら睨んでいる。
そういう顔にも惚れそうだ。

床のトレイに置いてるグラスを取って、
氷の入ったアイスコーヒーで喉を潤した。
ちなみにウツミ用のアイスミルクティも置いてある。
俺がノンシュガーなのに対し、
ウツミにはガムシロップとミルクが、たっぷり入っていた。

氷を口に入れ、俺はちょっといいことを考えた。
きっと、ウツミは喜ぶに違いない。

そのまま、まだむすっとしているウツミにキスをした。

「‥ん、んんっ」
冷たいキスに驚いたのか、ぴくっと体を揺らすウツミ。
俺は、舌でウツミに氷をパスした。
ウツミがキャッチして、また俺に氷を戻す。

「ん、冷て‥っ」
「‥はあ‥ふっ‥くっ‥」
繰り返すうちに氷は小さくなって、なくなった。

膝が痛くてウツミの上に乗れないから、
ウツミと横向きになったままで、
グラスの氷を口に入れて、ウツミの胸に当ててやる。

「‥わっ!冷たいっ‥んぁっ」
ウツミは少しだけ身をよじらせた。

胸の先が、ピンク色から赤へと変わって、
ぷくっと盛り上がってくる。
きゅっと摘むと硬かった。
ウツミの反応があまりにも可愛くて、にやりと頬が緩んだ。

「ウツミ気持ちいい?」
そう聞くと、珍しく素直に頷いた。
「‥うん」

簡単に熟した突起を、氷でしつこく責める。
口に含み、そのまま吸ったり舐めたり、
氷でつんつんと突いたりすると、
ウツミは全身をびくびくと痙攣させた。

「‥は‥あっ、んっ、ジョー‥ふぁ‥」
色っぽく俺を呼びながら、シーツを握るウツミ。

ウツミは足をもぞもぞと動かしている。
勃ちかけているソレを擦っているみたいで、時折、
甘ったるい吐息を漏らしていた。

ったく、気持ちいいならもっと素直になればいいのに。

俺達はこうして同棲していて、ちゃんと付き合ってもいて、
セックスだって何度もしてるってのに、
未だにウツミはそれらに慣れていないように思う。

まあ、ウツミの思いも判らなくはない。

幼い頃から両親の虐待に耐え忍んで、
中学になって友達にも教師にも裏切られてきた。
高校で俺と出逢い、惹かれ合って、
ちょっとずつ俺に心を開くようになったんだ。

一緒に成長し、一緒に歩いていこうと約束した。

俺はそんなウツミを守っていくつもりだ。

心でそう誓いながら、ウツミの手の甲にキスをすると、
それを見ながらウツミは呟いた。

「‥本当は‥冷たいの嫌じゃない‥」
「そっか。じゃあ、このまま俺の顔に跨って」
「‥え?」
「そうすれば、俺このままでウツミの舐められるからさ」

我ながらいい案だったが、ウツミは首を横に振った。
「‥いいよ、しなくていい」
「やだ。したいからする。
 ウツミをもっと気持ちよくしたいんだ」

こうなると俺が絶対に譲らないこと、ウツミは判っている。
だから、ウツミは諦めながらも恥ずかそうに、俺の上に跨った。

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