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  [ 蒼空と流星の狭間 11(R18) ]
2011-09-20(Tue) 13:15:30
阿久津城


ソレを引き抜くと、つっと白い液が糸を引いた。
ひくりと蠢いている窪みが、ゆっくり閉じていく。
卑猥な光景を、俺はガン見した。
「あんま見ないで」
赤面した舞斗さんが、俺を見ながら足を閉じる。
目元が潤んでいて色気を感じさせた。

あんなにセックスしておきながら、
こういうのは恥ずかしいのか。
色気といい仕草といい、総合された可愛さといい、
満さんが惚れるのも判るような気がする。

「あんまり見ませんから、拭かせて下さい。
 足はこのまま閉じてて構いませんから」
「ん、いいけど」

俺は傍にあるティッシュを抜き取り、
舞斗さんの臀部を、手で探りながら軽く拭った。
どろっとした液体がティッシュにつく。
それをごみ箱に捨ててから、
またティッシュを取って俺のを拭いた。

イッたばかりだというのに、自分の分身は、
萎えるどころかまだ勃っている。

年齢のせいなのか、性欲のせいなのか。

どちらにしても、情けないような笑えるような、
ごちゃまぜな感情で複雑な気持ちになった。
それでも体はすっげ疲れていて、まずは横になる。

「阿久津、すごい可愛いかった」
舞斗さんが満足そうな笑顔で、呟くように言う。

「まさか。可愛いのは舞斗さんでしょう」
「満さんにはそう見えるみたいだけど、どうだか」
ぽりぽりと頬を掻きながら照れ笑いをする、
はにかんだ笑顔の舞斗さんは純粋に可愛らしかった。

俺とセックスしておきながらやっぱり好きなのは、
満さんに決まっている。
舞斗さんとのセックスはもちろん気持ちよかったけど、
感情と体の反応は、やっぱり別みたいだ。

これは夢だから。

魔法の言葉で、何をしても許される気になる。

「あ、でも、笹崎のことも可愛いみたい」
「どうしてですか?」
「満さんがさっきからねちねち攻めてるみたいだから」

ほら、と舞斗さんが指差す。
そっちでは、楠さんに攻められて悶えている、
ウツミの姿がぼんやりと見えた。

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阿久津城×仲村舞斗
楠満×笹崎侑津弥


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