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  [ 蒼空と流星の狭間 12(R18) ]
2011-09-23(Fri) 08:15:28
笹崎侑津弥


それは快感というよりは衝撃だった。
もちろん、セックスは気持ちいい。
だけど、快感はゆっくりとか徐々にではなく、
いきなりどんっとやってくる。
しかも、激しすぎて体がついていかない。
例えて言うなら、前戯もなしにバイブを挿入されて、
いきなり強でスイッチが入れられた、みたいな感じだった。
そんな経験ないけど、例えるならそんな気がする。
だって、そうじゃなきゃ、
全身がこんなにがくがく痙攣するはずがない。

「‥あふっ、ふうっ、みつ、る、あああっ」
「限界みたいですから一度イキましょうか、ね?」

言いながら満さんが、俺のソレを扱いてきた。
握力の強弱で、気持ちよさが倍増する。

数度の摩擦で、俺はすぐに達してしまった。
声が出なくて喉が震える。
びくびくと痙攣しながら射精していると、
動きを止めた満さんが笑った。

「ふふ、可愛いですね侑津弥君」
可愛いというその台詞に、俺は首を振る。
それだけで、汗がぽたぽたとベッドに垂れていく。
雨に濡れたみたいに体が汗まみれだった。

俺のがついた手で、満さんが腰をまた掴んでくる。
「これで、少しはまだ持ちますよね?」

一度きちんと射精させたんだから、
自分がイクまでは持続させるように、
という意味だと理解できた。
俺は、自信がなくて返事しなかった。
すると、ジェットコースターのような、
またあの衝撃がやってきた。

内側からの圧力が、マジで半端ない。
苦しくて息ができない、だけど気持ちいい。
おかしくなるほどの、快感と衝撃に、
頭も体も、蕩けてしまうような感じがした。

「‥み、つる、さ‥もっと‥して‥」
言うとそれだけで圧が、ぐんと変化する。

このままだと、おかしくなる。

おかしくなりたい。

もっともっと突いて擦ってほしい。

さっきイッたから、満さんの言った通りに、
少しだったら持たせられる。
だけど、イッちゃうと内壁が敏感になってくるから、
持ちはするけど頭がおかしくなる。
おかしくなって快楽のみに支配されたくなる。

「もっとですね、いいですよ」
満さんの手が、胸の突起を摘む。
それだけで、体がびくんと跳ねた。

満さんはそれだけに留まらず、
俺の袋をやんやりと握り転がしてきた。
飲み込めなくて口に溜めていた涎を零しながら、
声を抑えることなく俺は喘いだ。

「‥い、あ、あ、ううあっ」
「侑津弥君、私そろそろ出そうです」
「‥はっ、あっ、俺も‥俺も‥っ」
「それなら、このままイキましょうか」

うんと頷くと、満さんが激しく突いてきた。
同時に、ソレを強く扱かれる。

強烈な刺激と快感に、ぶわっと涙が溢れてきた。
体の芯が疼き、熱い何かが込み上がる。
俺は腰を突き出し、満さんと激しくぶつかり合った。

「‥も、出る‥またイク‥っ」
喉の奥で言い、俺はぶるぶると震えた。
歯を噛みながら精を放つ。
またイッたとは思えないほどの量が、
放物線を描いてシーツを汚していった。

直後、満さんの動きも止まった。
びくびくと震えているのが伝わってくる。
どうやら俺の中で達したらしい。

「ふ、そんなに締めつけないで下さい」
耳元で聞こえる低音の喘ぎ。
たったそれだけで、腰がずくんと疼いてしまう。
淫乱みたいな自分がイヤになる。

イッちゃった衝撃で勝手に収縮してるだけで、
わざと締めつけてるんじゃないんですよ満さん。
言おうとしたけど止めて、満さんに笑った。

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楠満×笹崎侑津弥

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