BLUE BIND

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  [ 僕達の体育祭 6(R18) ]
2010-06-23(Wed) 06:32:23
阿久津城


狙いを一点に定めて、ゆっくり腰を落とすウツミ。
狭い入口が開き、ウツミの内部に俺が挿入された。
「‥あ、あ、あ、んんんんん‥っ」
ウツミの背が仰け反った。
弓のようにしなる体がすっげキレイで、思わず見とれた。

奥までいくのが怖いのか、
ウツミは腰を浮かせたまま、休憩をかねて一息つく。
俺は、少し震えているウツミの腕を撫でた。

「ウツミ‥ムリすんなよ‥」
「‥う‥ん」
ウツミは静かに頷くと、顔を流れる汗を払った。

神経を下半身に集中し、ウツミは慣れるのを待っている。
時折、腰をゆっくりと浮かせたり沈めたりして、
動けそうかどうかを確かめているようだった。

「‥ジョーは、ケガしてるから動かないで‥」
そう言うと、色っぽい顔のウツミが静かに動いた。

太ももを使って、始めは小さく、少しずつ大きな動きになる。
ウツミの中が俺のソレに絡み付いてきた。

くいっと顔を起こすと、ウツミに入ったり出たりする、
俺のソレがばっちり見える。
まるでウツミに犯されているみたいだ。

このアングル、ちょっとクセになりそう。

「‥ジョー、はっ‥あっ‥ちゃんと気持ちいい‥?」
うっすらと開けている目で、ウツミは俺を見ていた。

ウツミは自分のことより、
俺がきちんと気持ちよくなっているかが気になるらしく、
声色も表情も、いつもの半分くらいの反応しかしない。
もちろん多少は気持ちいいだろうけど、
いつもの激しい乱れは見られなかった。

俺のことなんて気にしなくていいのに、なんて思いつつ、
律動のリズムとペースはかなり気持ちいい。

「ああ‥すっげ気持ちいいぜ‥」
そう答えるとウツミは笑った。

でも、ちょっとだけ物足りなさもあった。

奥まですっぽりと収められていない。
ウツミの体が怖がっていて腰を下ろしてこないんだ。

「ウツミ、俺、ちょっとだけ腰動かしていい?」
「‥ムリ‥しない程度になら、くうっ、いい‥よ‥」
「判った」

頷くウツミに笑って、ソレを全て収めるべく、
ぐんっと腰を突き上げた。

「‥ひっ、あっ!うぁあ!」
行き場のない快感を受け入れる、ウツミ。
叫ぶように喘ぎながら、電気ショックで攻撃されたように、
びくんっと体を跳ね上がらせた。

そうそう、やっぱりこういう反応してくれないとな。

ウツミの手を握りながら突き上げてやると、
「‥も、やめ‥ジョー‥っ‥おかしく、なるっ」
と喘ぎつつ、やんわりと俺を締め付けてきた。

説得力がまるでない。

「はあっ、おかしくなって‥はあっ‥いいから‥」
「‥ああっ、あああっ」
激しい律動に合わせて、ウツミは腰を無意識に振っていた。
その姿が淫らで、とても愛らしくて、
誰にも渡したくないと改めて思うほどだった。

「‥ん、ん、はあ、んっ!」
苦しそうなウツミの顔すら、すっげ好きだ。

俺にとってのウツミの存在が大きくなりすぎて、
今までもこれからも離れるなんてできない。

傍にいることを確かめたくて、ウツミの顔をじっと見た。

「どうだ?くう‥ウツミ気持ちいい‥?」
「‥はぁあ、ん‥うん、もっと、あうう‥し‥て‥っ」

エロい声でエロいこと言いやがって。

「もっと、か‥これで‥はあっ‥いいか‥?」
勃っているソレを扱いてやると、ウツミは喉の奥で叫んだ。
「‥く、はっ」

ソレの先から、液がたくさん溢れてくる。
それが潤滑油になって、扱くたびにくちゃくちゃと音がした。

「‥はあ、はあ、ジョー‥んん‥だめ、
 そんなに‥んんんっ‥されたら‥もう出ちゃうぅ‥っ」
気持ちよさそうな表情で、ウツミが俺の手を止めにきた。

泣きながらもっとって言うから扱いているってのに、
今更だめって何言ってんだか。
まあ、そんなこと言われても、やめてなんかやらないけど。

もっと激しく扱いて、もっと腰を打ちつけた。
「お、ウツミの締まりが良くなったっ」
「‥や、あ、ちょ‥あぁっ‥も‥イク‥っ!」
悲鳴を上げた直後、ウツミは達した。

「くっ‥う‥」
ウツミの締め付けに俺も達してしまい、
小さく息を吐いて、ウツミの中に自分を放っていく。

気持ちのいい余韻を、じっとりと味わっていると、
ぽたっと、ウツミの汗が俺の顔に落ちてきた。
ぺろりと舐めると、しょっぱかった。

「ウツミの汗‥はあ‥はあ‥しょっぱい‥な‥」
ティッシュで後処理をしながら、笑ってウツミに言った。

すると、呆けたままのウツミがゆっくりと近づいてきて、
俺の顔をがしっと手で挟み、ぺろりと頬を舐めてきた。
その様子はまるでやっとミルクにありついた子猫みたいだった。

そして、ぼそっと呟いた。
「‥ジョーのも‥しょっぱい」

いきなりのことに俺は照れてしまった。
セックスよりも顔を舐められたことのほうが、
なんとなく恥ずかしい感じがした。

しかも、達したばかりのウツミが発するエロいオーラと、
ウツミの可愛い仕草によって、
萎えかけていた俺のがまた勃ってしまった。

まだウツミの中にいてこれから抜くところだったのに。

それに気付いたウツミは、呆けた顔を驚きに変え、
慌てて引き抜くと、さささっと後退していった。
もちろん、汗だくで裸のままだ。

「‥も‥もうしないからなっ」
ウツミは、ちょっと警戒していた。
すると、警戒していた表情が、ゆっくりと青ざめていった。
いちいち大袈裟なんだよ、まったく。

「判ったからそんな顔しなくても‥」
「‥違う‥血が‥」

ウツミが指差す方向に視線を移動させると、
血が流れている俺の膝があった。
しかも、ガーゼが真っ赤になっている。

どうやら激しく動いてせいで、また出血して、
ガーゼが吸収しきれなかった様子だった。
ベッドのシーツにまで、血がじんわりと染みている。

慌てているウツミに救急箱を持ってきてもらい、
どうにか応急処置をした。

ケガの時には、当然だけどしないのが一番だ、と改めて思った。

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