BLUE BIND
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髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 見知らぬとこで七色が 5 ]
2011-11-03(Thu) 06:40:44
ぐうと腹が鳴った。
泣き終わってからの胃の訴えに、
俺はとてつもなく恥ずかしくなった。
一方、声を堪えながら男は笑った。
「情けないな俺‥」
「そんなことないよ。生きてる証だろう。
さて、シチュー作ってあるから食べようか。
今ここに持ってくる」
男は肩から手を離し、すっと立ち上がる。
部屋を出る直前、男がにこりと笑いかけてきた。
俺は目をごしごしと手で拭ってから、笑い返す。
すると、小さく頷いて、男はここを後にした。
今時にしてはレアなくらい親切で、優しい男だった。
自己紹介をしたいけど記憶喪失ときた。
とある日本男子です、とだけしか自分を紹介できないし、
言わなくてもそんなのは判る。
記憶がないってとにかく不便だ。
それでも、俺はまだ見えるし聞こえる。
ここはまず、見えるものから情報を集めていこう。
ここの部屋は和室だった。
和室に見合った和風な家具が、いくつかある。
そうだな、例えて言うなら、
おばあちゃんの家にあるようなそんな感じのものだ。
それから目覚まし時計があった。
時間は5時。
カーテンの日差しからしてたぶん夕方だろう。
ベンチにいたのが朝方じゃないかと推測すると、
約半日、俺はまるっと寝ていたことになる。
と、男がトレーを持って戻ってきた。
シチューとごはんとお茶が置かれている。
しかも、2人分。
「俺もここで食べるから」
「え?どうして?」
「1人で食べるより2人のが楽しいだろ。
ほら、手を貸すから体を起こそう」
俺の肩下に右手を入れ、俺の体をくるんと抱き起こした。
まるで、こういうのに慣れているような手つきだった。
「くらくらしない?平気?」
「大丈夫」
「よし。それじゃあ食べようか」
体を起こして服を見ると、俺はスエットを着ていた。
男がわざわざ変えたんだろう。
服のままだと寝づらいと思ったのか、それとも潔癖症なのか。
まあ、いずれにしろ、このほうが楽は楽だけどな。
汚さぬように掛布団を畳んでから、あぐらになり、
スプーンと皿を手にした。
シチューはよく煮られていて、野菜も肉も美味い。
「これ、すごく美味いな」
「それならよかった。
嫌いなものあったら残していいから」
嫌いなものなんて俺にあったのかな。
あったとしたらどの野菜が苦手だったんだろう。
そんなことも思い出せない。
「おい、どうした?」
肩を叩かれて顔を上げた。
男が、心配そうな表情をしている。
「え?何?」
「嫌いなもの残していいって言ったら、
急にスプーンが止まったから、どうしたのかなってさ」
「どんなものが嫌いだったのか考えてたんだ」
「‥あ‥ごめん」
俺の痛みにシンクロしたような辛い顔をしながら、
男はそっと謝ってきた。
謝られても困る。
こうなったのは男のせいじゃないんだし。
「いいんだ。これからまた作っていけばいい。
好きなものも嫌いなものも」
言ってシチューを平らげると、男はにこりと笑った。
次話へ
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全てのお話に拍手して下さっている方へ。
ありがとうございます。やる気に繋がります。
それと、新しいお話が始まったばかりで、
エロが全くないにも関わらず(ここ重要!)
拍手やランキングにポチして頂き感謝です(ノД`)
お気に召しましたら一票お願いします。
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