BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
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魚心あれば水心 (6)
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その雪景色窓辺より (42)
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青い空を見上げて3rd (70)
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蒼空と流星の狭間 (30)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 見知らぬとこで七色が 21 ]
2011-12-10(Sat) 10:00:00
「エン?」
髪を拭いていた手を止めて、コウが俺を呼んだ。
呼ばれる声だけで苦しくなる。
そんな思いを抑えながら、冷静を装って返事を返した。
「何?」
「いや、どうしたのかなって‥」
「ごめん、ちょっとだけこのままでいさせて」
「どこか具合悪いの?」
「違うから‥すぐに離れるから‥」
心の中で、色んな勘定が混ざる。
好きなのに好きと言いたくない。
記憶を戻したいのにコウとの現在を忘れたくない。
離れたくないけどここにいるのは悪い。
不意に、ぽろっと涙が溢れた。
さすがにこれはまずい。
俺は慌ててバスタオルで顔を拭いた。
考えすぎて泣くとか、ありえない。
俺だっていい歳のはずなのに泣くのはダメだ。
すると、少し屈んだコウが顔を覗いてきた。
誤魔化せない距離で、目と目が合う。
「どうして泣いてんの?」
「これは‥あの‥」
「俺のせいなの?怒ってないよ?」
「そうじゃなくて、
コウが見つけてくれてよかったって思ったら、
涙が急に‥あはは‥ごめん‥」
「さっきそんなに不安だったんだな」
乾いた髪を、コウに撫でられた。
その温もりに、不安な気持ちが一気に放出した。
「女の子が困ってたから折り畳み貸しちゃったり、
地図が雨に濡れたから道が判らなくなったり、
そしたら、コウに会えなくなるって怖くなって‥っ」
コウが俺の背中を撫でつつ、頷きながら聞いてくれる。
そのまま、とんでもないことを口走ってしまった。
「離れたくなくて‥傍にいたくて‥っ」
そう言った時、コウの手が止まった。
一度こんなこと言葉にしたら、次から次へと、
コウに言いたいことが溢れてくる。
それを喉の奥で抑えるように口を手で塞いだ。
俺はそっとコウを見た。
コウが俺の顔を見つめる。
「俺でいいならエンから離れないよ」
マジメな声で言われた。
そんなこと言われたら俺つけあがっちゃうよ。
つけあがってもいいのかな。
コウが困ったように笑いながら、
ゆっくり顔を近づけてきた。
俺の肩を掴む手に、力が篭っているのが少し伝わる。
俺もゆっくり近づいた。
そして、静かに唇が重なった。
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風邪回復傾向です。
ご心配おかけして(ないかもしれませんが笑)
すみません(ノД`)
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