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  [ 見知らぬとこで七色が 25(R18) ]
2011-12-18(Sun) 09:05:43
「ん、ふ‥コウ‥」
「どうしたの?」
キスしている最中だというのに、
コウの手がシャツの上から、俺の胸を触る。
指先で尖った乳首を擦られ、びくんと腰が揺れた。
そんな間にも、舌がちゅっと吸われる。
コウはこういうのに慣れているのがよく判る。
判るのに俺は、どうすることもできない。

「俺なんか変だ‥っ」
唇を離し、俺はマジメにコウへ訴えた。

「何が変?」
「胸をコウに触られて感じちゃってる。
 こんなのおかしいよ」

焦ったように言うと、くすっと笑われた。
「エン、俺だって触られたら感じるよ。
 だから、それはおかしくない」
「コウも?」
「うん。イヤじゃなければ、この辺触って」

コウに手を導かれ、男の胸をなでなでと指で撫でた。
ついでに、つんと膨れている尖りを、指で摘む。

「ん、あ‥っ」
色っぽいコウの声に、どきっとした。
頬を赤く染め、俺を見ているコウが少し笑った。

「ほら、これで判ってくれた?」
「う‥うん‥」

どきどきが治まらない。
すると、コウに手を握られた。

「あっち行こう、エン」
「え?あっち?」

あっちってどこのことだ。
きょとんとすると、頬にキスされてから囁かれた。

「布団」

的確な一言に、胸が痛いくらい脈を打った。

そうだよ、そんなの判ってる。
好きなら抱きたい、当たり前だ。

だけど、俺達は同性で。
ましてや俺はそんなの初めてだ。

気が張りすぎて体が硬くなる。
目の前がくらくらして腹が痛くなるほど、
ものすごく緊張していた。

顔が硬い俺を見て、コウが苦笑いする。
「やめる?俺だったら構わないよ」

硬く口を結び、首を横に振る。
怖いけど辞めない。
コウのことが大好きだって証明したいから。

俺だってやる時はやるんだ。
それを見せてやる。

手を繋いだまま歩き出し、コウの前に出てやった。
そして、先頭きって布団へいく。

コウが手を離してそこに腰を下ろした。
その隣に座ると、俺は勢いをつけてコウを押し倒す。
ふわり、と柔らかく着地して布団に横になった。

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