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  [ 見知らぬとこで七色が 26(R18) ]
2011-12-20(Tue) 05:00:45
薄暗い部屋で、俺はコウに乗っていた。
緊張している表情で、俺のことを見ている。
そのコウが、キスをしてきた。
キスしながら、俺のシャツを捲る。
冷たい体に、温かい手が、すごく心地いい。

キスしていた唇が下りていって胸を舐めてくる。
ぬる、とした感触に思わず鳥肌が立った。

「ん、くっ」
こんな声なんか、出したくないのに出てしまう。

コウにはどんなふうに聞こえているだろう。
胸を舐めているコウに目を向けると、
嬉しそうに笑っていた。

これはかなり喜んでいると見える。
嬉しいような恥ずかしいような、複雑な心境。

そんなことを考えていると、コウの舌が乳首を這った。
びくん、と体が動く。

「は、ああっ」
「ここ気持ちいい?」
「そんなの判んない‥うあ‥」
「いいんじゃん」

這っていただけの舌が、先端だけを刺激するように、
ぬるぬると滑るように蠢く。
やばいよ、これ、すごい気持ちいい。

でも、男のくせに胸なんか舐められて感じちゃって、
コウにどん引きされそうだ。
いや、コウはこれまで色んな男とやってるんだ。
これくらいで引いたりしない、きっと。

いやいや、でも、もしかしたら引くかもしれない。
そんな考えがぐるぐると回っている。
その間にも、コウの手がソレに添えられた。

「ひい!」
「わわ!」

びっくりして声を上げてしまった。
どうやら、コウをそれで驚かせてしまった。

「何?どうしたの?」
「いきなり触られたら誰だって驚くって!」
言うとコウに笑われた。
そして、ぺろりと唇を舐められた。

「じゃあ、ここ触るよって言おうか?」
「それも‥ちょっとイヤかも‥」
苦笑いするとコウが微笑んだ。

「俺とこれからすることが怖い?」
「これからすること?」

同性のこういう行為は、どこが最終地点なのか。
判るようで判らず、いまいちピンときていなかった。
それが、コウから告げられた。

「エンに俺のを挿れたい」
ぽつりと耳の傍で囁かれる。

それが辿り着く先だったら。

コウと共に行こう。

俺は、怖さを払うように静かに頷いた。

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