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  [ 見知らぬとこで七色が 29(R18) ]
2011-12-26(Mon) 07:25:00
「え?いいの?」
「うん、いい」
俺は恥ずかしくて顔を上げられなかった。
だから、代わりに腕をそっと掴む。
これだけで、俺の思い、届いてほしいと願いながら。

コウが俺の額にキスし、ゆっくり覆い被さってくる。
途中、びりって音が聞こえた。
コウの動きでゴムをつけてるんだって判った。

とろり、と更にローションが塗られた。
さっきよりもたっぷり塗られている感じがする。
そして、ひたっと窪みにソレが触れてきた。

目を閉じて唇を噛む。
胸がばくばく動いていて痛い。
コウはバイトで慣れてるから痛くなんかない。
絶対に大丈夫だ。

すると、ちゅっと唇にキスされた。
ゆっくり目を開けると、コウが困ったように笑っていた。

「がちがちに緊張しすぎだって」
「ごめん」
「気持ちは判ってるから謝らないでよ」

またキスをされて、心がちょっと軽くなる。
そして、コウのが少し挿ってきた。
出すために使うところが開かれていく。
痛みと圧に、体が固まって息が詰まった。

「くう‥っ」
「息を止めると体が力むから、ゆっくり息吐いて」
「判った‥はあ‥はあ‥」

呼吸だけに集中する。
悶絶するような激痛がくるかと予測していたけど、
思ってたよりは痛くなかった。
そのうち、コウが少しずつ進んできた。

体の中に圧を感じ、全身がついつい強張りかける。
そのタイミングを知っているかのように、キスされた。

「もうちょっとだから」
「うん」
「それとも、ここで辞める?」
「まさか、冗談」

強がって笑ったら、コウも笑った。
そして、俺の中にやっとコウのが全て収まった。

腹に響くような鈍い痛みが、中から伝わる。
顔に出さないようにしていても口が歪んでしまう。

コウが、はあっと息を吐いた。
「大丈夫?」
「‥ん」
「ゆっくり慣れればいいから」
「‥ん」

何度もゆっくり呼吸した。
動けないコウの辛さをちょっとは判ってるつもりだ。

だから、早くコウに動いてほしい。
けど、やっぱり、もうちょっと待ってほしい。

気持ちが葛藤する。
すると、そんな気持ちを見透かしたのか、
コウが優しく笑った。
それから、萎えていた俺のソレを扱いてきた。

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28話、R28になってたので修正しました。
R28って何だろう(笑)
ランキングがどーんと上がったのもそのせいでしょうか?(爆)
いやはや申し訳ありません‥m(_ _;)m


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