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  [ 見知らぬとこで七色が 35(R18) ]
2012-01-15(Sun) 22:45:19
一日中セックスに没頭した。
互いのを扱いたり舐めたり、いじったり、
戯れ合いながらも肌を重ねていた。
俺自身、これまで同性との経験はない。
学生時代は、それなりに女の子と付き合ってたけど、
クローバーで仕事をしたら多忙になってしまった。
それに、恋愛よりも四葉さんとの仕事のほうが、
俺にとっては楽しくなってきて、
いつの間にやら恋することを忘れてしまった。

俺にとってはそれで良かった。
女はすぐに寂しくなるし構ってほしくなる。
私さばさばしてるから放っておかれてもいいの、
なんて言う女に限って、かなりの構ってちゃんだ。
さばさばしている女なんか見たことがない。

それに比べて、凛は違う。
何と言っても俺を知っているし、
こいつとならいい付き合いができそうだ。
それなりに体の相性も悪くないし。

足を舐められて俺は感じた。
「あ、ふ」

足を銜えられて舌が這っていく。
ぬめっとした感触がたまんなく気持ちいい。
凛はそれを続けながら話しかけてきた。

「桂馬が、俺をコウって呼んできた時は、
 ちょっとびっくりしたよ」
「ん、どし‥て‥?」
「俺のデザイナー用のネームが、
 虹っていう字でコウっていうんだ」

俺をベンチで支えてくれた時、
凛のキャップに虹のモチーフがあったのを、
ふと俺は思い出した。

「でも、名前になんか意味はないって、
 確かそんなこと言ってたような‥んあ‥っ」
足の指に舌が這い、体がびくびく震えた。

「これまでバイト転々としてきたから、
 その度に名前を変えたし、コウって名前もある。
 だから、名前なんかに意味はないって、
 俺はずっとそう思ってたんだ」
「でも、ちゃんと名乗ってくれてたら、
 凛と昔のことをすぐ思い出せたかもよ?」

感じながら笑うと、にこりと凛も笑ってくれた。
やばい、凛のこういう顔だけで感じてしまう。
ぞくぞくしながらも、凛のことを見つめ続けた。

「俺なりに余計混乱させると思った。
 記憶がないだろうけど友達だったんだよ、
 なんて不自然じゃない?」
「それもそうか‥そ‥それダメっ」

足の指が、ぱくりと口に含まれた。
隠れポイントだったのか感じてしまう。

「はあ‥あああ‥っ」
「足が弱い?」
「知らない、舐めらことない‥っ」
「可愛いよ桂馬」
「やらしいの自粛しろっての」
「イヤだね」
睨みながら言ったのに、凛が笑う。

凛は昔から何も変わらない。
そして、これからも変わらないでいてほしい。

なんて考えつつ、されてばかりが腑に落ちなくて、
体をゆっくりと起こした。
「どうしたの?」
「俺もする」

俺は勃っている凛を握った。
先がとろとろに濡れそぼっている。
舌を出し、ソレを舐めた。

「いいのに」
「よくない。やりたいからやる」
「やったことあるの?」
「ない。でもやる」

味、匂い、形、オールグリーン。
俺はソレを見ながら、静かに銜えた。
こんなことすんのは始めてだったけど、
意外とすんなり行動できた。

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