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  [ 見知らぬとこで七色が 36(R18) ]
2012-01-18(Wed) 08:25:23
口腔で銜えながら上下に動く。
昨日ここでされたことを復習するように。
凛はバイトのことをしょうがないと思っている。
しょうがなくなんかない。
凛と俺の2人で、そんなもの変えてみせる。

そんでもって幸せになろうよ。

そう思いを込めて、ソレを吸い上げる。
小さく震えて、ソレは蜜を零した。

「は‥あ‥っ」
くしゃりと髪に乗った手を感じる。
ふと見上げると、切なそうな目をしていて、
ずぎゅん、とハートが射抜かれた。

だけど、どうやらそれは凛もだったらしい。
俺がどんな顔だったのか判らないけど、
たまんないって目で押し倒されてしまった。

「桂馬、今みたいなのって誰かにしたことある?」
「あるわけないだろ」
「なんか、すごい嫉妬する」
「今のでジェラシーなら俺はどうすんだ」
「俺はいいの」
「自分勝‥ん‥んん‥っ」

キスされて、ぬるりと舌が入ってきた。
マジで嫉妬なのか、動きが激しい。
そんな合間にも、凛の手が、俺の中に入る。
いつの間にか、手にはローションが塗ってあり、
くちゅりと音を立てながら中を柔らかくしていた。

「んんん、んん‥っ」
声の全てが飲み込まれる。

昨夜、ソレを受け入れた俺の中は、
きっとまだ柔らかいだろう。
そこをもっと柔らかくしている指からは、
好きだって思いが流れてくる。

「凛、はあ、好き‥っ」
息継ぎの途中、言いたくなって言った。

男のことを好きになるのは、これが最初で最後だろう。
確信はないけど何となくそう実感していた。

これからどうなるかなんて、
そんな判らないこと考えないけど。

凛とずっと一緒にいたいって思う。

「俺もだよ、好きだ」
ぐちゅっと淫らな音がして指が抜かれた。
びくりと腰が震える。

「桂馬」
「ん?」
「直接、繋がっても構わない?」

ゴムなしでやりたいってことだ。
いちいち聞かないでやっちゃえば済むのに。
聞いてくるところが愛おしい。
小さく頷くと、キスされて、腰がぐぐっと当てられた。

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