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  [ 見知らぬとこで七色が 37(R18) ]
2012-01-21(Sat) 09:15:35
凛とこうやって繋がる。
こうなるなんて考えなかったけど。
心も体も、いっぱいいっぱいだけど。
幸せなのは確かだった。
「う、ああっ」
「前立腺、ここいい?」

俺の上で、凛が腰を捻る。
きゅんと押し寄せるものに俺は悶えた。

蜜を垂らしているソレを見て笑い、
同じところばかりを狙ってくる。
そうしながら、凛がこんなことを言ってきた。

「どうにかするっても、どうにもできないよ。
 桂馬、これは俺のことだから気にしないで」
まだそんなことを考えていたらしい。
凛はこういうところ昔からマジメなんだ。

硬く閉じていた瞼を開き、
目に溜まっていた涙を流しながら、
凛をきりっと睨んでやった。
っても、迫力は、そんなにないだろうけど。

「るさい、いいから任せろって、んだ、あ、やあっ」
「そこまで言うなら判ったよ」
「は、あ、そこばっか‥ダメ‥っ」
「どうして?イキそう?」

俺は訊ねられて顔を赤くした。
中を擦られてるだけなのに込み上がるものがあり、
溜まったものを出したくて堪らなかった。

凛の手は、まるで魔法みたいだ。
触られたところが熱くなってくる。
そして、熱せられたチーズのように蕩けていく。
凛に触られたソレは熱く溶けていた。

小さく頷くと、凛が笑う。
そして、俺の体を回し、バックの体位にさせられた。
ずず、と凛のがもっと深くやってくる。
俺の先走り液が、シーツに染みを作っていった。

「あっくううっ」
「ねえ、桂馬の内側、すごい締めつけてくる」
「はあっ、はあっ、わざと‥だよ‥っ」
「そうだったんだ。それならもっと、
 俺のこと締めつけて、ずっと離さないで」

俺の胸を、後ろから摘ままれた。
くりくりと指を動かされるだけで体が痺れる。

あんまり声を出したくなくて歯を食いしばった。
眉間に皺がよりすぎて眉間が痛い。
だけど、もうどうすることもできない。

「当たり前、だ、あ、イク‥もうイキそ‥っ」
訴えると凛がソレを扱いてきた。
スライドも更に激しくなる。

言葉に聞こえない悲鳴を発し、痙攣しながら射精した。
びくびく震えていると、凛もびくりと震えた。
凛もどうやら達したらしい。
腰部分が、僅かにスライドしているのが伝わる。

ソレを抜かれて、俺はゆっくり布団に寝そべった。
へたりと座った凛は、ティッシュを抜いてソレを拭う。
俺も凛もまだちょっと息を荒げていた。

「気持ちよかった桂馬?」
「死ぬかと思った」
「ダメだよ、ここで死んだら」

やっと両思いになったのに、と凛が呟き、
ティッシュで俺のも拭ってくれる。
俺は、ぷうっと頬を膨らませてみせた。

「手つきが慣れてる」
「まあ、そういうバイトしてるから。
 だけど、今すごく幸せだよ。
 セックスの後にこんな気持ちになったの初めてだ」

凛に言われて真っ赤になった。
こいつには羞恥心はないのだろうか。

でも、言われてみればそれは俺もだった。

すごく気持ちよくて、幸せだと感じた。

つい先日まで、記憶をなくして不安だったけど、
俺を見つけてくれたのが凛で嬉しい。

「なあ、凛」
「ん?どうし‥ん‥」
俺を見た凛の唇を塞ぎ、呟くように言った。

「ありがとう」

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七色35話が、ブログ村9位でした。
え?どうして?もしや誤字脱字でもあった?
と何度もチェックした小心者‥。
なんにせよ、すっごく嬉しかったです。
読んで下さった方、ありがとうございます。


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