BLUE BIND
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Author:水色
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
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髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 決めたゴールを走れ 6 ]
2012-02-15(Wed) 08:15:00
コップを持ったまま、険しい表情の監督を見つめる。
チームワークが難しいと言うならまだしも、
監督がムリかもしれないと宣言をしてしまった。
「それはどうしてですか?」
「悪いが俺からは話せん」
だからって、肝心のドライバーがあの調子だ。
聞いたって答えるわけがない。
どうしたもんか、と思っているとこう言われた。
「チームワークは求めていない。仲間という存在を、
少しでいいからあいつに感じさせてやってくれ」
「できるだけ努力はします」
結局はこちらがどんなに努力をしても、
相手のあってのことだし限界はある。
監督は、それを踏まえた上で、俺にそう頼んできた。
メカニックに頼むことじゃないと思ったが、
仕事の一環、としてできるだけのことはしよう。
「レーシングカーの仕上がりは順調なんだよな?」
監督は、安心したような笑顔になると、
スムーズに話しの流れを変えた。
「指示通りにきちんと作業しています。
ただ、やはり軽さを狙うか重さを選ぶかで、
メカニックの中で意見は分かれますね」
「そこなんだよな。
前のメカニックチームもそれを悩んでいた」
「それは追い追いで申し訳ないですが、
後藤野さんのテクニックでまずは検証しましょう。
過去のデータで検証するよりも、
まずはこの目でレースを確かめたいですから」
一気に喋って日本酒を飲む。
車やメカのことになるとつい熱くなり、
べらべらと唇がよく滑ってしまう。
「ああ、そうしていくとしよう。
ところで、彼女はいないのか前澤?」
にやり、と微笑む監督。
待っていたと言わんばかりの顔をしていた。
「いませんよ」
「いつからいないんだ?」
「そうですね、5年くらいは彼女いません」
「前澤、ルックスいいのにな」
監督の一言に、俺は思わず酒を吹いた。
「うわ!何だよお前!びっくりした!
吐かせるようなこと聞いちまったか?」
「すみません‥褒められると思わなかったので‥」
「それくらいで吐いてどうすんだ」
苦笑いする監督。
これまで交際してきた女性も、
なぜかルックスだけは褒めてくれていた。
背も高く、顔もそんなに悪くなくて、仕事も安泰で高収入。
だけど、それだけだって言われてきた。
あと、そうだ、オイル臭いとも言われたっけ。
メカニックなんだし、さすがにそれは仕方ないだろう。
俺からオイルの匂いがしなくなる時は、
メカニックを辞めた時だけだ。
「まあ、彼女がいても結婚してても、仕事には関係ないか」
「監督は?奥さんとかお子さんいないんですか?」
噂では確か、監督は45歳。
美人な奥さんと3人のお子さんがいる、という噂がある。
あくまで噂だけど。
「10年前に嫁さんが子供3人を連れて、
金持ちの実家に、とっとと戻っちまったよ」
「あ‥すみません‥」
「いいんだ。離婚したけどいい関係なんだよ。
子供も時々、俺のところに会いにくるしな」
その顔は、監督の顔ではなく父親の顔をしていた。
優しくて温かい、そんな感じだ。
もしかしたらまだ奥さんを愛しているのかもしれない。
まあ、それを知るのは己のみだが。
「そうですか。いいですね」
「だろ?バツイチが言うのも何だけど、パートナーを選ぶなら、
レースやメカに理解のある人物にしておけよ」
「はい、そうします」
笑いながら酒を交わして、しばらく雑談をした。
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巷はバレンタインネタで溢れておりますね♪
それに比べてうちは至ってマイペース(滝汗)
お気に召しましたら一票お願いします。
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