BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
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魚心あれば水心 (6)
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その雪景色窓辺より (42)
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青い空を見上げて3rd (70)
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蒼空と流星の狭間 (30)
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と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 決めたゴールを走れ 9 ]
2012-02-19(Sun) 06:35:00
トイレに行って繋ぎを脱いで、腹を見る。
ヘルメットが当たったところは、
赤くなっているだけで腫れてはこなさそうだ。
嫌われているのは置いとくとして、
仕事にそれが影響するのは迷惑である。
それでも、手の打ちようはなく頭が痛い。
トイレから出て手を洗っていると、
後藤野さんがトイレに出現した。
汗が一気に噴き、全身が強張る。
こんなところでは会いたくなかった。
戦う、逃げる、道具、魔法、
などとRPGの戦闘シーンのような選択肢が、
ふいに頭を過ぎった。
戦える術はないし、使える道具は持っていない。
唱えられる魔法も覚えていないから、
ここは逃げるに限るだろう。
「おい!」
さっきのように呼ばれて、ぎくっと体が止まった。
どうやら逃走に失敗したらしい。
「あ‥はい‥」
視線を合わせないで返事を返す。
だから、どんな顔でこっちを見ているのか判らない。
今のところ判りたくもないが。
すると、ぽつりと呟かれた。
「さっきは悪かった」
突然の謝罪に、俺はかちんと固まった。
まさかここで謝られるとは思わなかった。
ここにいる後藤野さんは偽物じゃなかろうか。
もしくは、影武者とか双子とか。
やばい、俺パニックに陥っている。
冷静になろうと深呼吸してから返事をした。
「あ‥いえ‥」
「前澤、だっけ?」
「はい」
「お前はどうしてこのチームに入った?」
迫られながら訊ねられた。
俺よりも背は低いけど、気迫と迫力は満点だ。
「オーナーが、俺の車のメンテを気に入ってくれて、
それがきっかけで誘われました」
「それだけか?」
「あ、はい」
「そうか。ならいい」
後藤野さんは奥にある個室へと入った。
同時に、俺はトイレを出る。
ヘルメットを投げつけてきたことを、
一応、後藤野さんなりに反省しているらしい。
人間らしい部分に、俺はちょっと嬉しくなった。
そして、嬉しくて少しにやけた。
誰も聞いてないけど声を出したい。
そんな気分になり、トイレの外で袖を捲くった。
「よし、やるか」
ピットに戻るとメカニックチームは汗だくになって、
それでもレーシングカーのセッティングしていた。
レースやメカが好きでみんなここに集まってきたんだ。
いつか後藤野さんに、頑張っているみんなの気持ちが、
伝わるといいなと思う。
「チーフ、いいことでもありました?」
タイヤをチェックしていた瀧がそう訪ねてきた。
「いや。どうして?」
「ちょっとにやついてますよ」
「そうかな」
「キャンギャルと連絡先交換でもしたとか?」
笑顔でからかってきたのは佐原だった。
確かにピット外には、
可愛いらしいキャンギャルが微笑んでいる。
衣装も過激で、見ていられないほどスカートが短い。
ついそっちを眺めていると、
キャンギャルと目が合って手を振られた。
ふわりと靡く長い髪が眩しい。
と、いかんいかん。
俺はピット内に、さっと向き直った。
「あのな。俺がそんなことするように見えるか?」
「まあ、今のからして見えなくはないですね」
佐原の一言で、ピットが笑いに包まれる。
俺もつられて笑った。
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