BLUE BIND
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
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魚心あれば水心 (6)
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その雪景色窓辺より (42)
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青い空を見上げて3rd (70)
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見知らぬとこで七色が (42)
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ゴールの先に在るもの (11)
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これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 決めたゴールを走れ 13 ]
2012-02-24(Fri) 13:00:00
高級外車の助手席に、俺はちょこんと座っていた。
運転席にはもちろん後藤野さんがいる。
不機嫌なのか無表情なのか、
むすっとした顔をしてハンドルを動かしていた。
後藤野さんはトランスポーターの裏側にいたらしい。
メカニック達と俺の話を聞いており、
誰もいないのを見計ってから声をかけたようだ。
飛行場近くのホテルが今度泊まるところだから、
暇だから送ってやる、という補足つきで。
後藤野さんの自宅マンションは都心部にあって、
シーズンはホテルで寝泊りしているみたいだ。
いや、まあ、俺だって金があれば、
ホテルで過ごしてみたいっていう憧れはある。
しかし、しがないメカニックには、
ドライバーほどサラリーがあるわけじゃない。
カプセルホテルかサウナがせいぜいってところだろう。
それにしても、俺のことをあんなに嫌っているのに、
送ってやるなんて声をかけるとは、どういうことだろう。
まさか、このまま誰もいないところに連れられて、
ぼこられやしないだろうか。
そんなことを考えて青くなった。
さすがにそんなことはしないだろう、たぶん。
「おい」
「あ、はい」
後藤野さんが、俺を見た。
カラコンをしているのか、元からの色なのか、
グレーのキレイな澄んだ瞳をしている。
「俺の運転は荒いか?」
「そんなことないですよ」
「そうか」
どうしてこんなこと聞いてきたんだろうか。
まさか、俺が青くなったから車に酔ったとでも、
この人なりにそう考えたのか。
偏見かもしれないけど後藤野さんに、
そんな優しさがあるとは思えない。
なんと言ってもヘルメット投げつけるからな。
けど。
本当は、これが本性なのかも。
「後藤野さん」
「何だ?」
「いい運転です。ハンドルの動きも少ないですし、
轍もさりげなく避けてますよね。
ブレーキのタイミングも、いいと思います」
そう言うと、更にむすっとした顔をされた。
俺にしてみれば褒めたつもりだったけど、
後藤野さんからしたら余計だったのかもしれない。
褒めてもむすっとされ、褒めなくてもむすっとされる。
あとはスルーくらいしか手は残っていないけど、
そんなことしたら、更にむすっとするに決まっている。
溜め息をつきながらちらりと隣を見る。
すると、後藤野さんの口元が、柔らかく笑っていた。
「そうか」
後藤野さんのこんな笑顔は、初めて見た。
インタビューの時ですら見せなかった、本当の笑顔だ。
仲間という存在を、
少しでいいからあいつに感じさせてやってくれ。
監督の言葉が、頭を過る。
後藤野さんに何かがあったのは間違いない。
だけど、今はまだそれを聞くには早いだろう。
さすがに俺だってタイミングくらい読める。
でも、いつか、今よりも近づけたら。
解決はできなくても共有してあげたい、と思う。
そんなことを考えている時だった。
車のスピードが落ちてゆっくり止まった。
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