BLUE BIND
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髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
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これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 決めたゴールを走れ 14 ]
2012-02-26(Sun) 05:10:00
「くそ、どうなってんだよ」
車がぴくりとも動かなくなった。
エンプティランプはついていないから、ガス欠ではない。
となると、エンジン系でも壊れてしまったか。
後藤野さんはかなり苛立っていて、
アクセルを壊さんばかりに踏んづけていた。
国道は幸いなことに後続車が走っていない。
俺は車を降り、中央線側を走っていた高級外車を押した。
後藤野さんがこっちのやろうとすることを理解し、
ハンドブレーキを解除してくれて、ギアをニュートラルにする。
とりあえずは車を路肩に運ぶことができた。
息をつく間もなく、ボンネットを開けるようお願いをする。
ざっと見た感じだと、熱も持ってないし煙も出てないから、
エンジンも壊れている感じはない。
こうなると、あとは潜ってみないと判らない。
外車にはさすがに工具なんてないし、
かと言って、いくらメカニックだからって、
俺がいつもそんなものを持っているはずもない。
さて、どうしたものか。
「おい!」
こう呼ばれるのも慣れた。
運転席にいる後藤野さんに、声だけ答える。
「あ、はい」
「どうなんだ?どこか壊れてんのか?」
「いえ、見えるところは壊れていません。
あとは潜ってみないと何とも」
「どうすればいいんだよ?」
「これって任意保険入ってますか?」
訊ねるも答えが返ってこない。
どうしたのかと思っていると、バツが悪そうな声がした。
「入ってたけど更新するの忘れちまって‥」
ロードサービスでも頼めるのであれば、
レッカーで運べるかもしれないと思っていたけど、
更新切れではそれも期待できそうにない。
レースで忙しくなって更新するのをつい忘れたんだろう。
忘れた時に限って、トラブルは起きるもんだ。
「あ、そうですか」
「他は?」
「どうすればいいか、今ちょっと考えてます」
なんて言いながら、考えなんか浮かぶはずがない。
ロードサービスは使えないし、工具も皆無だ。
こうなったら、ヒッチハイクして牽引でもしてもらうか。
どこまで牽引してもらうかも問題だ。
カーショップでもあればいいが、ここから見えるのは、
コンビニの看板くらいだ。
そうか、コンビニがあるのか。
焼けるように暑いし、汗がだらだらと止まらない。
喉もからからに渇いていた。
外車のことも心配だけど、
まずは俺のコンディションから整えたい。
「とりあえず、コンビニで何か買ってきます。
後藤野さんは?何飲みます?」
「俺も行く」
と、運転席から出てきた後藤野さん。
ここにいても、コンビニまで歩いていっても、
暑いのも辛いのも変わりない。
国道の道路も歩道も、どこにも影すらない。
コンビニまで歩いてクーラーに当たったほうが、
むしろいいかもしれない。
「じゃあ、車をもうちょっと動かしましょう。
路肩はさすがに危険ですから」
俺達は2人で、少し先にあったスペースに車を運んだ。
そこに車を止めて、俺が持っていたレシートの裏を使って、
故障車、と書いたものをフロントガラスに置いておく。
「そんなことしないといけないのか?」
「こうすれば駐禁切られませんし、イタズラもされません」
色々やることあって面倒だな、という表情の後藤野さん。
ことの重大さを、あんまり判ってない気がする。
「さて、行きましょうか」
遠方にあるコンビニ目指して、俺達は出発した。
歩いている時、ほとんど会話はなかった。
イヤな感じはせず、心地のいい沈黙だった。
そして、10分後コンビニに到着した。
俺達は、同じスポーツドリンクを選んだ。
会計を済まして店外で飲む。
後藤野さんは半分まで一気飲みした。
俺はちびちびと飲む。
「おい」
「あ、はい」
「これからどうする?」
「どうしましょうか」
「マジメに考えてんのか?」
「後藤野さんこそいい提案ありません?」
うぐ、という呻き声がした。
どうやらいい提案はなかったらしい。
こっちだって手段さえあればとっくに行動している。
さて、これからどうしようか。
暑さにぼんやりとしている時、とあるものが遠くに見えた。
目を細め、それに集中する。
「後藤野さん!」
思わず大声を出した。
びっくりした後藤野さんに、にこりと笑ってみせた。
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