BLUE BIND
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髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 決めたゴールを走れ 25 ]
2012-03-10(Sat) 10:35:00
光さんの車から、トランスポーターが見えてきた。
すごく懐かしい気がする。
車はゆるやかにカーブを曲がっていって、
サーキットのスタッフ専用パーキングに駐車をした。
「おい、聖。行くぞ」
「あ、はい」
車から降りた顔は、前とは違って、
きりっと引き締まっていた。
やっぱり、光さんはプロなんだなと思う。
どうやら、光さんを悩ませていた悪いものが、
どこかへ吹っ飛んだようだ。
いつどこで、どうなったのか、俺にもよく判らないが、
あれから俺に八つ当たりない。
八つ当たりはなくとも振り回されはした。
そのせいで、休みだったのにあまり休めなかった。
けど、楽しかったことも多かったし、
気晴らしにもなってオフを満喫することができた。
俺達は、まずピットに入っていった。
三木谷に瀧に佐原、他のクルーも揃っている。
「チーフ、おはようございます」
「おはよう、瀧」
笑顔でいつものように挨拶してきたのは、
弟のような瀧だった。
続くように他のみんなも、元気よく挨拶する。
スタッフ全員に返事していると、俺の肩に腕を乗せ、
光さんがこう言った。
「メカニックチームのみんな、おはよう」
突然の挨拶に、チーム全員が石化した。
メカニックを毛嫌いしていたのにこの笑顔だ。
みんなが石化するのも、当たり前っちゃ当たり前だ。
さて、どうしたものか。
俺は石化を解く呪文を、残念ながら取得してない。
ここはゲームの世界じゃないから、
サーキットの店に魔法書を売ってもいない。
やれやれ、これは困ったぞ。
「みんな固まってますよ光さん」
「固まらせるために言ったんだけど?」
「そんなこと判ってます」
「これは一体何事ですか!チーフ!」
三木谷が、頬を震わせながら俺に訊ねた。
どうやら自力で石化を解除したらしい。
「まあ、話すとちょっと長くなるんだけど‥」
「細かいことは置いとけばいいって」
光さんの台詞ではない気がするが、
ピンからキリまで話すわけにはいかない。
いつか話せる日がくると信じて、
ここはひとまずスルーさせてもらおう。
「ところで監督はきてる?」
「いえ、オーナーもまだきていません」
俺の問いに、石化を解いた佐原が答える。
前回はちゃんと監督もきていた。
まあ、道路が込んだり電車が遅れたりすれば、
こういうこともあるのかもしれない。
だけど、おかしいと思ったのは俺だけじゃなかった。
「マジで?そんなこともあるんだな」
と驚いたのは光さんだった。
「そうなんですか?」
「ああ。オーナー達はいつも誰よりも先にきてる」
「いないなら仕方ありません。
まずはミーティングするでしょうから、
このままピットで待っていましょう」
「だったら、マシンをピットに運んじゃおうぜ。
ミーティングしたら、どうせすぐ作業するんだろ」
「あ、そうですね。じゃあ、まずは着替えて、
みんなでピット内にレーシングカーを運ぼうか」
「はい!」
俺の指示が出て、チームの石化が解除された。
ってか、もう誰も石にならないでほしいと切に願う。
俺達はトランスポーターで着替えをし、
レーシングカーを運び出してピットまで押し運ぶ。
次いでパーツも運び、
ミラーなどの簡単なものだけを装着していった。
「おい、聖。リアウイングどうにかならないか?」
傍にいた光さんが、腕を組みながら俺に言う。
「どうにかとは?」
「カーブの時にやけに揺れるんだよ。
開発に言ってもいい返事が返ってこないんだ」
「もっと詳しくお願いできます?」
パーツ設置を佐原に一任して、光さんの話しを聞いた。
「俺はどうも感覚的なことしか言えないが、
揺れるってかぶれる感じがするんだ。
カーブとか直線とかで、風がうまく抜けてない気がする。
そのせいでアクセル踏んでもスピードが乗らないんだよ」
何となくだけど言いたいことは伝わってくる。
俺はボードを手に、風速と時速を、
ちょいちょいと簡単に計算していった。
光さんが横から覗いて、おおっと驚いている。
「すごいな、こんなの計算できんのか」
「一応そういう勉強しましたから。
それに、マシンを整備するだけが仕事じゃありません」
その時、オーナーと監督がピットにやってきた。
会話している俺達に、2人はやはり石化してしまった。
だから、俺はそれを解除する呪文は知らないんだ。
いや、あとでとりあえず、サーキットの売店覗いてみるか。
なんて思いながら、ただ苦笑いした。
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