BLUE BIND
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水色も伸ばして寄付する予定です。
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これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 決めたゴールを走れ 27 ]
2012-03-16(Fri) 06:00:00
「おい、聖!」
オーナー達と笑っていると、光さんに呼ばれた。
怒っているような顔で、
ずかずかと勢いよくこちらへ歩いてくる。
「どうしました?」
「マシンのセットアップ、とっくに終わったぞ」
「あ、そうですか」
「ここで何を話してた?」
話していたことが気になるらしい。
トランスポーターの裏で話をしているってことは、
ピットでは聞かれたくない話ってことだ。
確かにいい気はしないか。
「これですよ、光君」
オーナーが、光さんにボードを見せる。
ウイングのこと話してたなんて思わなかった、
とでも言いたそうな顔になった。
「前澤君にリアウイングの相談をされました。
カーブや風向きによって、ぶれるんですよね?」
「まあ、はい」
「それでしたら、新しいウイングを考えるよう、
私からも開発に伝えます。
他にも気になることがあればいつでも教えて下さい」
光さんが頷くと、オーナーは微笑んだ。
そこに割って入った、不思議そうな監督。
「今までどうして言ってこなかった?
言ってくれたらすぐに考えてもらえたんだぞ」
すると、唇を硬く締め、光さんが俯いた。
言いたくなさそうな顔をしていたけど、
俺を見てから思い切ったように口を開いた。
「岩谷がスタッフに手回ししていて‥」
そこから先は言わなかった。
言わなくてもこれで察してほしい、
とでも言いたげな目になる。
監督とオーナーは神妙そうだった。
どうやら、岩谷という人物が、
キーパーソンになっているようだ。
光さんの肩を、オーナーが優しく叩く。
オーナーが頷くと、光さんも頷いた。
言葉はなくとも意思はそれで疎通したようだ。
「ミーティングを開始しようか賀川」
「そうですね。お前達もピットに集合だ」
「はい」
光さんと俺は、ピットにむかった。
ミーティングは、主にウイングの話になった。
今回のレースにウイングの開発は、
どうやっても間に合わない。
だから、ウイングが完成するまでは、
光さんのテクニックでカバーしてもらう他ない。
メンタル面が落ち着いていれば、
光さんはいい走りをする。
それに新しいウイングが加われば、どうなるか。
光さんよりも俺がわくわくしていた。
それと、前回のレースの反省点にもなった、
ピットの作業の時間短縮の練習もやる。
問題もやることも山積みだけど、
それだけ楽しさも、やりがいもある。
さて、次のレースに向けて、やれるだけのことをやろう。
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