BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
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風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
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青い空を見上げて3rd (70)
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蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
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と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 決めたゴールを走れ 29 ]
2012-03-18(Sun) 06:00:00
レース直後のミーティングを終了させた。
明日午前、俺と監督でまた資料を作り、
午後にちゃんとしたミーティングを実施する。
というわけで、ミーティングが終わってから、
メンテナンスは他のスタッフに任せることにして、
餃子の材料を買いにスーパーへ行くことにした。
佐原がついてきてくれる予定だったけど、
車を出してやるから俺が行く、と光さんがしつこく言うので、
結局は俺も佐原も、ドライバーに従うことにした。
レーシングスーツのまま、光さんと高級外車に乗った。
最新のカーナビでスーパーを設定し、アクセルが踏まれる。
ってか、スーパーまで外車で食材を調達するなんて、
目立つし罰当たりだし、何だか落ち着かない。
「光さん、疲れてません?」
レースしてミーティングして、テレビのインタビューに、
ちょっとだけ雑誌の取材もされていた。
のんびり休めばいいのに、何でスーパーに行きたいのか。
欲しいものがあるなら頼めばいいだけのことだし、
光さんのやりたいことがさっぱり判らない。
あ、もしかして光さんって素がアクティブなのかも。
「大丈夫だ。それよりも餃子期待してるぞ」
「美味しいものを提供できるよう頑張ります」
「ホテルだとフレンチばっかなんだけどさ、
中華ってすごい俺好きなんだ」
だから、色々とこんなにも手伝ってくれているのか。
横顔の笑顔が、まるで遠足前の小学生みたいだ。
スーパーに到着して、小麦粉に挽肉に調味料、
キャベツをカゴに入れていると、光さんが青ざめた。
そして、俺のシャツを掴んでくる。
「どうかしました?」
「ゴーヤがある」
「そりゃあ季節物ですから」
真夏なんだからスーパーにあるのも当然だろう。
光さんが怯えているように見える。
もしかして、と思いながらにやりと笑った。
「光さん、ゴーヤ苦手ですか?」
「悪いかよ」
ぶすっとしながら睨まれてしまった。
笑いそうになったけど堪える。
だって、光さんのプライドを傷つけてしまい、
またヘルメット投げられたら困るもんな。
「悪いなんて言ってませんよ。
嫌いなものなんて誰にでもあります」
「そうだろ?俺はたまたまゴーヤが嫌いってだけだ」
それを聞きながらもゴーヤをカゴに入れる。
光さんがびっくりしてカゴを見た。
「おい、聖。嫌いだって言ってんだろ」
「ゴーヤチャンプルー作るだけですよ。
光さんはチャンプルーを食べなくていいですから」
豆腐と豚肉も、カゴに入れる。
入れながらわざとぶつぶつと呟いてみた。
「俺がチャンプルー作ると、美味しいって評判なんだよな。
でも、光さんが嫌いなら、しょうがないか。
みんなは食べるかな‥光さんにも食べてほしいな‥」
悲しそうな目で、わざと溜め息つくと、
うっと光さんは呻いて、口をぎゅっと結んだ。
やっぱり、光さんはいい人だ。
なんちゃってウソですよ、
と笑ってやろうとする前に、こう言われた。
「じゃあ食うよ」
びっくりして光さんを見ると、
食べることを決めた目になっていた。
そして、棚のゴーヤを手にする。
手がちょっとだけ震えていた。
「え?いいんですか?」
「まずかったら俺のお願いを何でも聞いてもらうからな」
「路頭に迷うようなこと以外は構いませんよ。
もしも美味しかったら、それの逆をお願いできます?」
「ああ、いいぞ」
光さんはゴーヤをカゴに入れ、ずかずかと歩いて行った。
その逆って、俺の言うことを何でも聞くってことだが、
判っているのだろうかこの人は。
そんなことを考えながら、他の食材を選んだ。
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