BLUE BIND
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
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魚心あれば水心 (6)
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その雪景色窓辺より (42)
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青い空を見上げて3rd (70)
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蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
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髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 決めたゴールを走れ 34 ]
2012-03-23(Fri) 06:00:00
俺達は、タクシーを拾える通りまで歩いた。
光さんが泊まるホテルへ行って、
そこのバーで飲み直すことになった。
どういう経緯があって、そうなったんだっけ。
忘れるくらい酔っているようだ。
雰囲気に押されてビールや日本酒を珍しいくらい、
浴びるようにたくさん飲んだからな。
でも、光さんが楽しそうだし、まあいいか。
「なあ、聖」
「はい?」
「ありがとうな」
光さんからのお礼に、ふと首を傾げた。
礼なんかを言われることをした覚えがない。
成績がいいのは光さんの実力だ。
こっちはメカニックとして、そしてチーフとして、
やるべきことをやっているだけだし。
「えと、まあ‥はい‥」
無難にそう返事すると、光さんが笑った。
瞬間、その笑顔が消失した。
真っ青になりながら俺に腕にしがみついてくる。
光さんは俯いたまま、俺に隠れて道の隅へむかう。
ビルの角に隠れて、そっと身を潜めると顔を上げた。
怯えた目に、少し赤い頬が、色っぽく見えた。
「どうしたんですか?」
「あいつが‥いる‥」
震えながら呟く。
心なしか呼吸も荒かった。
「あいつ?」
「前のチーフだった男がそこにいる‥」
まさかと思いながら、前からくる男をそっと見た。
40代の男性が、真っ赤な顔で、
ふらふらと酔っているように歩いてくる。
男はどうやらはしご酒をしているらしくて、
カウンターだけの立ち飲み屋に入っていった。
光さんが疲れたように、息を吐く。
腕にしがみついている手が、ぶるぶると震えていた。
「本当にあれが本人ですか?」
「間違いなく本人だ‥」
「それなら、見つからないうちに行きましょう」
「悪い‥足が‥」
手だけじゃなく体そのものが震えていた。
前チーフにされたことによっての怯えなのだろう。
いつも強がっている光さんが、怖じ気づいて震え上がり、
動くどころかここから歩けなくなった。
「おんぶしましょうか?」
「しなくていい‥」
「じゃあ、ずっとここにいます?」
泣きそうな光さんが、首を振る。
俺はいらっとしながら言った。
「あの人がレースを見にきたら、
レース中でも光さんは、そうなるんですか?」
何があったのかなんて聞いてやらない。
昔はどうやっても変えられない。
でも、それに打ち勝たないと人は進んでいけない。
光さんがそれに気づかないと、ずっとこのままだ。
「そんなのイヤだ‥っ」
潤んだ目が、きりっと強くなる。
光さんの意志は強かった。
証拠に、体の震えが少し治まった。
言いたいことがそれなりに伝わったようだ。
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