BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
決めたゴールを走れ (93)
ゴールの先に在るもの (11)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 決めたゴールを走れ 35 ]
2012-03-24(Sat) 06:00:00
「ところで、光さんにちょっと聞きたいんですけど」
「何だよ?」
「前メカニックチーフに何されたんですか?」
光さんが息を飲んだ。
こんな軽く聞いて、答えがあるとは思ってない。
だけど、少なくとも俺がきっかけで、
ちょっとでも元気になったのなら、
何があったのかを話してくれてもいいはずだ。
そんな淡い期待を抱きながら、重くならないように訊ねてみた。
光さんは答えるか。
ちらちらと立ち飲み屋を見ながら、答えを待つ。
すると、俺の腕にしがみついていた力を強めながら、
光さんがとうとう言った。
「襲われた‥」
その発言に俺は石化した。
襲った方も襲われた方も、どっちも男性ですよね、
と笑えるような感じじゃなかった。
チームにきた俺を睨んでいたこと。
俺がちょっと寄るだけで怖がっていたこと。
ヘルメットを投げつけるほど怯えていたこと。
そして、ホテルで泣いていたあの姿。
それらを総合すると、自ずと答えは見えた。
前メカニックチーフに襲われて、
光さんはメカニックそのものが嫌いになったんだ。
そのきっかけが、さっきの人物なのだ。
どこまでされて襲われたってことなのか判らないけど、
相当なことをされたと想像する。
自分のことのように立腹し、ぐっと拳を握った。
「聖、やっぱりいい‥」
「え?」
「もういいから‥どこか行こう‥」
震える足で、歩こうとする光さん。
その肩を掴んで前に出る。
「大丈夫。任せて下さい」
笑顔で、光さんに頷いてみせた。
「でも、聖まであいつに関わったら‥んっ」
青ざめた光さんの口を、手で覆う。
飲み屋のドアが開く音がしたからだ。
そこから、前チーフが出てきた。
「光さんはここにいて下さい。
いいですね、何があっても動かないで」
頷いたのを見て、にこりと笑った。
俺は物陰を出て、前チーフの元へむかった。
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