BLUE BIND
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Author:水色
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髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 決めたゴールを走れ 61 ]
2012-04-22(Sun) 06:00:00
「チーフ!」
タイヤのボルトを外してからの、瀧の声。
何かあったと感じ、俺はタイヤを見た。
さっき、ミラーがタイヤに当たったせいで、
バーストしただけではなく、ホイールも少し曲がっていた。
そのせいで、ホイールが外せない。
どうする、どうすればいい。
俺の顔で、光さんは何かあったと察した。
メットのカバーをずらしながら、悔しそうな顔をして、
光さんがハンドルを叩いた。
いや、俺はまだ諦めない。
ロリポップを置いてダッシュして、
工具箱の、ミノのトンカチを取りに行った。
ホイールの曲がったところにミノを刺し、
そこをトンカチで叩く。
一度、二度、ついでに三度。
あとちょっとで、ホイールの形が戻りそうだ。
気合を入れ四度目。
ホイールが少しだけ曲がった。
ミノとトンカチを置いて、ホイールを外そうと掴む。
瞬間、焦げたような音がした。
グローブの糸が解れていたとこが、
ホイールの熱によって溶けたらしい。
光さんはホイールでここまで走ってきた。
すなわち、表面温度は予想以上。
そこから俺の皮膚に触れてしまい、
火傷を通り越して皮膚が焼き焦げたらしい。
声を発せられず喉の奥で、
声にならない音のようなものを吐く。
危険を感知し、イヤな汗が吹き出てきた。
「前澤!どうした!」
「おい、聖!何があったんだ!」
「チーフ!大丈夫ですか!」
遠くから聞こえる、色んな声。
みんなに心配をかけている。
心配しないといけないのは優勝するかどうかであり、
俺の手のことなんか二の次だ。
それに、もうどうせケガはしている。
手を離しても掴み続けても、どのみち同じだ。
だったらこのままホイールを抜いてやるまでだ。
俺の顔で、尋常ではないものを察知したのか、
ヘルプに佐原がきてくれて、横からホイールを掴んだ。
2人で引っ張り、ホイールを外すことができた。
「瀧!三木谷!タイヤチェンジだ!」
焦っている2人に声をかけると、三木谷がタイヤを装着し、
瀧がボルトをホイールナットレンチで回した。
痛みのあまり立てなくて、マシンの傍に俺は座っていた。
心配する佐原が、俺に声をかけながら肩を持ってくれている。
だけど、俺にはやらないといけないことが残っていた。
ロリポップマンだけの仕事といっても過言ではない。
ロリポップマンには、ドライバーに出せる指示が3つある。
1つ目は、ブレーキという表示。
それはさっき見せたから、光さんはブレーキを踏んでいる。
俺は、こっちを見ている光さんに、人差し指を立てた。
2つ目は、1stギアという表示。
つまり、ギアをファーストに入れろということ。
マシンから伝わってくる音で、
ギアがファーストに入ったのが伝わってきた。
同時に、光さんはメットカバーを下ろして、前と俺を見る。
それを確認して、俺は手をすっと少し下げた。
ピット内からマシンがスタートする時、
他チームのマシンを妨げたりぶつからないように、
ピットレーンの状況を確認しないといけない。
俺は、目と音で、他ピットの状況を確かめる。
自分のケガなんかよりこっちのほうが大切だからだ。
瀧のレンチ作業が終わった。
瞬時にジャッキホルダーも後退し、俺は手を上げた。
3つ目の、ゴーサイン、コースに戻れだ。
痛みを堪えた笑みで、光さんを送る。
すると、光さんも笑った。
言葉は無くとも気持ちは通じている。
俺達にはそれで充分だった。
光さんはアクセルをフルに踏んで、
風と共に、あっという間にコースへ戻ってしまった。
たった数秒の出来事だった。
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