BLUE BIND
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NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
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これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 決めたゴールを走れ 67 ]
2012-04-28(Sat) 05:10:00
俺は思わずイスから立ち上がった。
「何しにきたんですか光さん!」
「聖のことが気になってきたに決まってんだろ!」
テレビでトイレに行っていると言われていた人が、
こうして俺の目の前に立っている。
急いでここへと駆けつけたのだろう。
顔が汗だくになっており息も上がっていた。
光さんはまだレーシングスーツを着ている。
コマーシャルになってからすぐにきたのだろう。
バカだな、と思いながらも嬉しくなった。
光さんがドアからこっちに歩いてくる。
「じいさん、聖のケガはすぐに治るか?」
「ちょ‥ちょっと、医者になんて言葉を‥」
「すぐに治るよ光」
知り合いのような話し方だった。
俺の頭に、ハテナマークが3つほど浮かんだ。
これはどういうことだろうか。
「あの、ええと?」
「だから、じいさんだって。俺の母親の親」
「私の末娘の子、つまり光は孫なんです」
「あ、MRIとかCTをやった病院のつてってもしかして‥」
「そう、ここ。楠総合病院」
何だか一度に情報が入って、頭がぐるぐる回った。
くらくらしている俺はそのまま放っておかれて、
光さんと楠先生が話をする。
「聖のケガすぐ治るよな?」
「大丈夫だけどしばらくは不自由するだろう。
仕事も厳しいかもしれないから面倒を見てあげなさい」
「もちろんそのつもり」
「判ったならそろそろサーキットに戻りなさい。
ほら、インタビューが終わったみたいだよ」
テレビでは、選手のインタビューが終了したところだ。
次にどうなるのかと思っていると、
監督がスタジオのソファに待機していた。
表情も全身も、かなり強張っている。
間繋ぎらしいけどかなり緊張していようだ。
「やばい。聖!早くサーキットに戻れよ!」
光さんは同じことを感じたのか、慌てて去った。
嵐のようにやってきてあっという間にいなくなり、
さすがの楠先生も苦笑いしている。
とはいっても、処置はそれでも継続されていた。
「愚孫がとてもお世話かけました」
「あ、いいえ」
「ケガはしばらく痛みが続くでしょう。
鎮痛剤と抗生剤を出しますから飲んで下さいね。
それと、明日からの5日間は、ここへ通って下さい。
しばらくは毎日処置しましょう。
本来であればすぐにでも入院してほしいところですが、
チーフともあれば忙しくて難しいでしょうしね」
こんなケガでも入院したほうがいいらしい。
でも、楠先生の言葉通り、チーフ故の忙しさがある。
レーシングカーのセッティングができないとしても、
監視、指示、確認、とやることが尽きないのがチーフだ。
事情を知った上の心遣い、ただ頭が下がる。
「そうですね。色々とお気遣いすみません」
「送迎は、光にしてもらって下さいね」
「それはダメですよ。光さんだって忙しいんですから」
「いいんですよ。光にはあとで連絡を入れます。
予約もないのにMRIやCTをやった仕返しです」
ふふふ、と黒い笑みが口に浮かぶ。
MRIやCTのスケジュール調整が大変だったらしい。
処置が終了し、楠先生が書いた処方箋を貰った。
「ありがとうございました、楠先生」
「お礼をするのは私のほうですよ。
光のこと賀川さんから色々と聞きました。
ありがとうございます。君がいてくれて良かった。
これからも光をどうか宜しくお願いします」
楠先生に、深々とお辞儀され、
俺はやめて下さいと言いながら慌てるしかなかった。
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