BLUE BIND
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Author:水色
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初めにお読みください (1)
青い空を見上げて (31)
僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
決めたゴールを走れ (93)
ゴールの先に在るもの (11)
銀の翼が恋を知る (41)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 決めたゴールを走れ 70 ]
2012-05-01(Tue) 06:00:00
「何やってんだよ瀧」
固まっていた光さんが、怒った顔になる。
「チーフの着替えの手伝いです。
手のケガでボタンやファスナーを動かせないので」
「おい、聖。そうなのか?」
「あ、はい」
光さんは怒ったまま、つかつかとこっちにやってきて、
瀧が持っていたスーツのパンツを奪い取った。
「瀧、先にパーティー行ってろ。あとは俺がやる」
くいっと顎で隣を差されて、瀧は困ったように俺を見る。
笑って頷くと、瀧もにこやかに笑った。
「後藤野さん、それならお願いします。
あっちで待ってますね、チーフ」
「うん。すぐに行くから」
瀧がここから去ると、光さんは鼻をふんと鳴らした。
これは何だろう。
いわゆる嫉妬ってやつか。
恋愛に関してはいつも余裕で笑っていそうだけど、
光さんでもそんなもの感じたりするのか。
そんなことを考えてくすくすと笑う。
「何がおかしい?」
「あ、いえ。これは思い出し笑いです」
「そうか。ほら着替えるぞ」
瀧とバトンタッチをした光さんが、着替えを手伝う。
パンツのファスナーから、ワイシャツのボタン、
ネクタイを締めるところまで、光さんの手を借りた。
瀧にやってもらっていた時より、正直すごく緊張した。
そして、久し振りのスーツ姿で立った。
「身長あるから似合うな」
「そうですか?やっぱり窮屈ですよ。繋ぎのほうが楽です」
首を捻ったり肩を回すと、光さんに笑われた。
そう言う光さんもスーツ姿が決まっている。
いや、好きだからとか惚れた弱みとかではなく。
そして、光さんは笑いながら、そっと耳に口を寄せた。
「今日、このホテルに部屋取ったから。
15階の1501号室、パーティーが終わったらこい」
言ってから光さんは、顔を見られないように振り返り、
さっさと出て行った。
前をむいたまま固まってしまい動けなくなった。
それって、もしかして。
うん、もしかするんだよな。
よりによって今そんなこと言わなくていいだろう。
脈が痛いくらい強く打ち、すごくどきどきした。
でも、痛いくらい嬉しい。
高揚した気分で、俺もここを出て、パーティー会場へむかった。
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