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  [ 決めたゴールを走れ 76(R18) ]
2012-05-08(Tue) 06:00:00
顔を左右煮傾け、味わうようにキスを交わす。
ふと、光さんの手に触れた。
手はまだ痛いけど、体温を求めて指先を絡める。
それをきっかけにして、ぬるりと舌が入ってきた。
光さんの舌が、俺の口腔を犯す。
舌の先を、ちゅっと吸ってきたかと思ったら、
ぐぐっと深く舌を差し入れてきた。

「は、あ‥っ」
思わず呻くと、光さんが笑った。

その光さんが離れて、ベッドを顎で示した。
光さんを見ながら、シーツの上にあぐらで座る。

その足を割って、光さんが入ってくる。
俺の顔を手で包み、またキスをした。

体に重みをかけられて俺は倒れていった。
切なそうな顔が、俺の上に乗る。

ケガした手で頬に触れた。
ほんのり赤みの差した頬が、少し熱い。
キス中に目を開けると、妖美でエロい表情をしていた。
顔を思わず引き寄せ、キスを続ける。

光さんの手が、俺の首筋を滑る。
ぴくりと体が震えた。

その手は探るように、首筋から鎖骨、胸、腹へと滑る。
人にこんなにも触られたことはない。
だからなのか、くすぐったいどころか、
体中どこもかしこも気持ちいい。

光さんの体も、触ったほうがいいのは判っている。
だけど、いかんせん手のケガが辛い。
興奮してきたせいで血流がよくなったのか、
気持ちいい反面、手がぴりぴりと痺れてきた。

と、光さんがそれを察したのか、そっと囁いた。
「聖、そのまま何もするな」

囁いた後、耳たぶを舐められた。
ぞくりと腰が震える。

「んん‥はい‥っ」
上擦った声色に、光さんがにやりと笑った。

「いい声だな。ぞくぞくする」
「そういうこと言うのやめて下さい」
「いいじゃんかよ」
「セクハラで訴えますよ」
「セ‥セクハラ?」

慌てる光さんに、おかしくて笑ってしまった。
俺がわざと言ったと判ったのか、光さんが拗ねる。

「おい、聖。言うようになったな」
「あはは、すみません」
「謝ったくらいで許すかよ」

胸の尖りを指で摘まれ、もどかしい優しさで擦られた。

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