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  [ 決めたゴールを走れ 77(R18) ]
2012-05-09(Wed) 06:00:00
シャツの上から、胸元の硬くなった突起を擦られる。
優しい動きに、喘ぐのを抑えられない。
「んあ‥っ」
静かな部屋に響いた、俺の喘ぎ声。
羞恥と快感で、涙がじわりと滲んできた。

「気持ちいいか?」
「ん‥はい‥」
「こういうの、されたことは?」
「あるわけ‥ないでしょう‥」

そう言うと、光さんは笑みを浮かべて、
シャツを捲ってきた。
「へえ。男でもここは感じるんだよな」

初めて光さんとホテルに泊まった時のことを、思い出す。
光さんの車がエンストし、ディーラーでメンテナンスして、
俺のシャツとジーンズにオイルの染みがついた。
その服をホテルのクリーニングに出すのに、
光さんがとびきり笑いながら脱がしてきたっけ。

昨日のことのように回想していると、
光さんに胸元を舐められた。
片方は指で弄られ、片方は舌で擦られる。
唾液のぬめりが気持ちよくて、どうしても声が抑えられない。

「はあ、あっ」
「聖の声で、こっちが興奮してくる」
「う、あ、それ‥ダメです‥っ」
突起の敏感なところを的確に摩擦され、
声がみっともないほど掠れた。

左右の尖りを執拗に弄りつつ、
光さんがシャツを脱がしてくる。
スーツパンツも慣れたように脱がされてしまい、
とうとう下着1枚となった。
俺を見ながら服を脱ぎ、光さんも下着だけの姿となる。

光さんも俺も、ソレに血が集まって、
はち切れんばかりに膨らんでいた。
膨張した部分を、光さんが重ね合わせて、
腰をゆっくり揺らす。

「うう、く‥っ」
声をなるべく出さないよう、唇を噛む。

こんなに興奮するのは、生まれて初めてだ。
初めてセックスした時は、それなりに興奮くらいした。
でも、自分はなぜか冷静でいて、
終わってからはこんなものかと思ったっけ。

だけど、今は違う。

触られるだけで。

見られるだけで。

体中の血液が沸騰し、それが興奮へ変換される。
心臓は煩わしいほどばくばくと轟音を鳴らし、
顔も体も真っ赤で、汗はだらだらと流れっぱなしだ。

「聖、もっと声出せよ」
言いながら光さんが、俺の口にやんわりと指を入れる。
それに舌を絡めると、光さんが呻いた。

「ん、それ気持ちい‥」
「はあ、は、あ‥俺も‥れす‥っ」

俺は堪らなくなって自ら動いてしまった。
光さんの動きに合わせると、俺も光さんも目が蕩けた。

「やばいって‥聖‥っ」
「すみませ、んん、でももう少しだけ‥っ」
もう少しもう少し、と言い聞かせながら腰を振る。

下着の先端は、すっかり濡れていた。
光さんのに移ったのか、それとも光さんもなのか、
光さんの下着も濡れている。

俺の口から指を抜くと、光さんは腰を浮かせた。
「おい、聖。もう終わりだ」

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