BLUE BIND
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と思ってリンクを繋ぎました。
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髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 決めたゴールを走れ 86 ]
2012-05-20(Sun) 06:00:00
しょんぼりと俯いていた顔が、ばしっと叩かれる。
ちらりと光さんを見ると、照れているのか赤くなっていた。
「いきなりされるとびっくりするだろうが。
するならするって言ってからしろ」
顔がぱっと上をむいた。
なんだ、そういうことだったのか。
ハイテンションでの行為ではなかったことに、
ほっと胸を撫で下ろした。
って、そもそも、いきなりキスしてくるのは、
俺のほうより光さんのほうが多いだろうに。
ということを訴えるように、じっと光さんを見る。
「おい、聖。言いたいことがあるなら言え」
「あ、いえ」
「目は口ほどに物を言うってな。
お前のほうがいきなりしてくるだろって目だぞ」
「言いたいこと判ってるじゃないですか」
笑うと光さんも笑った。
ようやく身支度をして、病院へと出発する。
車の流れがよかったせいか早く着いた。
またタクシー乗り場に停めるのだろうか、
なんて思っていると、車はきちんと駐車場に停まった。
よかった、タクシー乗り場じゃなくて。
ほっとして車を降りてから、光さんと病院へ入った。
楠先生から、受付は通らなくていいと伝言を貰っていて、
入ってすぐエレベーターに乗り、院長室へと直行する。
ドアをノックすると、中からどうぞと声がした。
開けると白衣姿の楠先生が座っていた。
「光、前澤君、おはよう」
「聖のこと連れてきたぞ、じいさん」
「おはようございます。宜しくお願いします」
「こちらこそ、宜しくお願いします。
処置しますので前澤君、ソファに座って下さい」
言われて柔らかいソファに座る。
テーブルには処置の道具が用意されてあった。
隣に楠先生が座り、早速ケガの処置をする。
昨日やってくれたガーゼやテープを全部取って、
薬を塗ったりガーゼを貼り直してくれた。
「じいさん、ピットの引き上げがあるから、
明日はここに午後くるよ」
「明後日は?」
「言われた通り、取材ずらしたから送迎できる」
「そうかい。頼んだよ光」
送迎があるからとわざわざ取材をずらしたのか。
悪いなと思いつつ、俺のほうが優先なのが嬉しかった。
処置が終了し、今度はサーキットにまだ駐車してある、
トランスポーターへとむかう。
監督が、そこで俺のことを待っていた。
午後のミーティングで使用するためのレポートや資料を、
一緒にこれから作成するために。
「そんな手でキーボードが打てるのか?」
監督にそう心配されたが、痛みも腫れも、
昨日よりずっと回復している。
それに、指先で静かに打てば平気だ。
実際にキーボードを入力してみせると、
スピードも正確さもこれまでとほぼ同様だった。
監督がほっとした表情になる。
余程デスクワークは苦手みたいだ。
「そんなに早くはできませんけど打てます」
「おう、そうか。じゃあ‥」
と、監督の作った資料を見ながら、反省点や改善点、
今後の目標を入力する。
そこに光さんも加わって、色んな話をした。
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