BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
決めたゴールを走れ (93)
ゴールの先に在るもの (11)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 決めたゴールを走れ 87 ]
2012-05-21(Mon) 06:00:00
午後、スタッフが集まり始める。
優勝したのは昨日なのに、
ピットの賑わいが懐かしい気がした。
レースは勝って終わりじゃない。
これこらだって、まだまだ続いていく。
その証拠がこの資料だ。
ずっとずっと勝ち続けるために、
チームのミーティングをかかしてはならない。
しかし、まあ、この面子ではいささか不安だ。
なんせメカニックの半数以上がグロッキーときた。
優勝に浮かれて二次会に行くのはいいけど、
ちょっと気が緩みすぎだし、さすがにこれはだめだろ。
そんな光景に俺は苦笑いした。
光さんは呆れていて、はあっと溜め息を吐いた。
監督はみんなに落胆しているし、
オーナーは笑うしかないといった感じだった。
そんな中で光さんが、ミーティング前に車でダッシュし、
二日酔い対策のドリンクを多量に購入してきた。
全員分あるみたいで二日酔いしていないスタッフにも、
それを配って回っている。
もちろん、俺にも配られた。
いらないからと光さんに返そうとしたら、
ぐいっと手で押し退けられた。
「別に今じゃくてなった時に飲めばいいだろ」
なんて怒ったように言っていたが、
スタッフ全員を公平にしてるって、すぐに判った。
光さんの優しさに笑うと、むすっとされた。
あ、そうか、むすっとしてるのは照れているからか。
「おい、聖。そこで笑うな」
「あ、はい」
「前からちょっと思ってたけど、お前の返事は軽い」
それについては、これまでも人に言われてきた。
あ、をつけるのは、いつからか癖になってしまった。
軽そうに聞こえるのは生まれ持ったものだし、
こればかりは今更どうしようもない。
「そうですか?」
「そうだ」
「偉そうに聞こえるより、いいじゃないですか」
「俺にケンカ売ってんだろ?」
「高くていいなら買ってくれます?」
にこにこ笑いながら言う。
俺にしては珍しく、嫌味に対して嫌味で返した。
すると、光さんが両手を上げた。
「それは万歳ですか?」
「もうお手上げだ」
光さんは監督の元へいき、
早くミーティングを始めようとぼやいた。
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