BLUE BIND
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Author:水色
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青い空を見上げて (31)
僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
決めたゴールを走れ (93)
ゴールの先に在るもの (11)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ ゴールの先に在るもの 4 ]
2012-06-13(Wed) 05:00:00
光さんの車が、国道を走ってから高速に入る。
目的地はチームESの本部があるビル。
そこで、全スタッフによるミーティングが行われる。
「おい、聖。いいのか?」
「何がですか?」
「ウソなんかついて家を出てきたことだよ。
もっとのんびりしたかっただろう」
「ウソなんかついていません。
ミーティングあるじゃないですか」
「あるけど、今日じゃなくて明日だろう」
そう、ミーティングがあるのは、本当は明日の午後だ。
今日はビル付近のにある高級ホテルに、
さっさとチェックインし、光さんと泊まる。
つまりは、決勝後のあれから久々ということだ。
「姉ちゃんの家にはいつでも遊びに行けます。
でも、光さんとのんびり過ごせるのは、
スケジュール上いつでもって訳にはいきませんからね」
「ん、まあな」
「そもそも、送られてくるメールの量からして、
ホテルに行きたがっていたのは俺よりもむしろ‥」
「いちいち言うなってのっ」
照れ隠しなのか声が強くなった。
可愛い反応に、くすりと笑みが漏れる。
「言わせて下さいよ」
「お前ってそんなこと言うやつだったっけ?」
「そうですけど知りませんでした?」
「ああ、知らなかったし気にもしなかった」
「そうですか。それならホテル行くのやめます?」
笑って言うと、光さんはエンジンを吹かした。
「うるさい。黙って乗ってろ」
俺はおかしくて笑い声をどうにか堪える。
何だかんだ言いながらも、
光さんだってずっと楽しみだったはずなんだ。
逢ってホテルに入ってやることやる、
というのは、ムードも色気もないけど。
でも、それでもいい。
ケガがほとんど治ってきているこの手で、
やっとこの人に触れることができる。
ずっとずっと、触りたいって思っていた。
白い肌、滑らかで柔らかそうな首、
服の下のあれこれにもこの手で触れるんだ。
「おい、聖。何こっち見てんだ」
「楽しみだなって思ったら、光さんを見てました」
光さんは照れたのか、むっと唇を尖らせて、
無言のまま赤面した。
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