BLUE BIND
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これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ ゴールの先に在るもの 10(完) ]
2012-06-24(Sun) 04:40:13
「先程の発表、びっくりしたでしょう?」
くすくす笑いながら、オーナーが訊ねてきた。
光さんと俺はもちろん、
あそこにいた誰もがそれに驚いただろう。
オーナーと監督はみんなの反応を、
楽しんでいるようにさえ見えた。
「誰だって驚きますよ。なあ、聖?」
「あ、はい。びっくりしました」
「隠していたのは謝ります。
だけど、いいニュースでもあるんですよ」
そう言って、オーナーは経緯を説明してくれた。
再来年からチームESがGTに参戦予定だという。
そのスタッフを集めていた頃、
フォーミュラニッポンのとあるチームより、
協賛してほしいとの要望があった。
運営資金調達と、新スタッフを探したい為、
来年のレースは休みたいが名前だけは残したいという。
その1年間だけ協賛、つまりは協力してほしい、
という依頼がそのチームより直談判された。
GTとフォーミュラニッポンでは、
システムもレーシングカーも、全てが異なるが、
レースの経験をさせようとGTの予定スタッフを、
そこに宛がうことを決めたらしい。
「それらの準備で大忙しでした。
でも、私よりも賀川が動いてくれて、
いいメンバーが集まりました」
「またまた、八剣さんは口達者なんですから」
2人のこのやりとりの頃は、ごはんを食べ終えていて、
おかわりした熱い茶を飲んでいた。
「まあ、チームの志向や状態はこのままだ。
2人共、来シーズンも宜しくな」
監督に言われて俺達は頷く。
その間にオーナーがレシートを手に、
さっとレジへ行ってしまった。
2人で追いかけると支払いが終わっていた。
「たまには奢らせて下さい」
と言って笑うと、監督とオーナーは目配せして、
2人で一緒に静かにそこを出てしまった。
まあ、たまに奢られるのも悪くないか。
光さんと俺は、本部の近くにある広場に行った。
オフィス街なのに、ここは森林と噴水の広場がある。
ちょっとしたオアシスのようだ。
ベンチで缶コーヒーを飲みながら、まったりする。
午後は、今シーズンのデータについての話があるし、
ミーティングはまだまだ終わらない。
「おい、聖」
「あ、はい」
「来シーズンも勝ちたいな」
「さあ。それは走ってみないと何とも」
「お前な、そうですねって言うところだろうが」
「あ、そうですね」
「言われてから言ったんじゃ遅いっつーの」
あははと光さんが笑う。
俺も、光さんを見ながら笑った。
「勝つか負けるか、走らないと判りません。
でも、光さんにいつだって勝ってほしくて、
マシンを完璧に仕上げています」
「ああ。俺だって勝ちたくて走ってる」
光さんと俺の思いは、いつだって同じだ。
勝つ為に走る。
今までもこれから先も、ただ、それだけだ。
「聖、これやる」
突然、光さんが何かを渡してきた。
白いビニール袋だ。
何がなんだか判らないまま、それを受け取った。
ビニールの中身は耐熱グローブだった。
どこかで見たことのあるブランドだと思っていると、
光さんがレースで使っているのと同じで、
それの色違いの手袋だった。
「あの、これは‥」
「いらなきゃいらないでいい。
タグがついてるし返品はまだできるからな。
ほら、聖のグローブは壊れたんだろ。
ケガしないように新しいのを使っとけばいいんだ」
「いえ、あの、そうじゃなくて‥」
「どっかで見たブランドだって思ったんだろ。
ああ、そうだよ、俺のと同じだよ。
そいつは性能がいいし長持ちするんだ。
だから選んだんであって揃えたわけじゃない」
「貰っていいんですか光さん?」
光さんはコーヒーを飲みながら、
俺を見ずに首を振った。
素直じゃない親切に、嬉しくて笑みが漏れる。
「ありがとうございます」
そんなこと言わなくていいと言うように、
光さんが手を振った。
ジェスチャーだけなのに、顔が赤い。
「さて、そろそろ本部戻るか」
立ち上がって体を伸ばすと、
光さんは缶コーヒーを、ごみ箱に捨てた。
俺も缶を捨て、光さんと歩く。
俺達は同じところを目指して歩いていく。
前話へ
甘々カプの番外編でございました。
ありがとうございました!
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