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  [ 銀の翼が恋を知る 7 ]
2012-07-23(Mon) 07:00:00
タツに告白してから1年後。
新入生の入学式が、今まさに体育館で行われている。
そんな中で俺は、タツと一緒に部室にいた。
ここで、1年前の告白の返答が、やっともらえる。

興奮しているし緊張もしている。
胸のどきどきが止まらない。
タツも緊張しているのか赤面していた。

「俺はリュウのことを見てきた」
「うん」
「一緒にいるのが必然すぎて、
 リュウの知らないところばかり見えた」
「うん」
「コーラが好きなのかと思っていたら、
 いちごミルクが好きだったり、
 マジメにやっているかと思えばさぼっていたり‥」
「そんなの見るなよ!」

ツッコミを入れると、タツが真っ直ぐに俺を見た。

その目は優しく、とても力強かった。

「付き合おう。前にいいと言った。
 それを撤回しない」
「いいの?何で?女じゃなくて男だぞ?」
「それはリュウにも同じことが言えるだろう。
 何でだ?俺でいいのか?」
「うん、いい。タツがいい」

俺のことをどう思ったのか判らないけど、
すごく嬉しかった。
夢じゃないのかと頬をつねってみたけど、
頬は痛いし目も覚めないから、これは夢じゃない。

こうして、俺とタツは付き合うことになった。

「で、どこに付き合えばいい?」

タツの言葉に俺は震撼した。
すると、してやったとばかりに、タツは笑った。
「ジョークだ」

あのマジメ一筋のようなタツが、
いつの間にジョークを言えるようになったのか。
タツは本当にマジメで成績よくて、
そして、バカがつくほど、サッカーが大好きだ。

天然炸裂は日常茶飯事。
だけど、俺はそんなタツだから好きになった。

「ブラックジョークは勘弁してくれよ」
「ははは、済まん」
タツに謝られると許さらずを得なかった。

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