BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
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その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 銀の翼が恋を知る 9 ]
2012-07-31(Tue) 09:30:00
部活終了後、着替えている最中にタツから、
ごはんを食べに行こうと誘われた。
ファーストフード店へ行くことになり、
バッグを整理するタツを、嬉しくて眺めていた。
すると、傍にいた小高に笑われた。
やっぱり付き合ってんだろ、
と言いたそうに右肘で突いてくる。
そんなんじゃないっつってんだろ、
と言い返すような目で睨むと、
小高はやれやれといった笑顔になった。
バカにされないだけマシかもしれないが、
小高のああいった態度にむかついた。
だけど、急に恥ずかしくなり顔が赤くなった。
顔を見られないように手で隠すと、
小高は肩を震わせ俺達の傍を離れた。
そんなことがあったとは知りもしないタツと、
歩いてファーストフードへ行く。
いつもの席で食べる、いつものメニュー。
何も変わらないのに俺の心はいらいらしていた。
「リュウ、どうした?」
「どうもしない」
「いらいらしているではないか」
「そうか?そんなの気のせいだろ」
「気のせいではない。何にいらいらしている?」
俺は何に対し、いらいらしているのだろう。
タツと進展がないからか。
小高のやれやれといった笑顔にか。
それとも、サッカーや進学についてか。
恋愛も友人関係も学校も、中途半端だ。
はあ、と溜め息を吐く。
「俺にも判らない」
「そうか。誰にでもそういう時はある」
タツは神妙な面持ちで、
何も聞かないでそれに耳を傾けてくれる。
ジュースを飲み干し帰ることにした。
明日もまた学校も部活もある。
立ち上がるとタツに手を握られた。
「リュウ、家まで送って構わんか?」
びっくりして、タツを見た。
タツは至ってマジメな顔をしていた。
「いいけど反対方向じゃんかよ」
「少しリュウと歩きたいのだ」
俺は手を握り返し、嬉しさを隠しながら頷いた。
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