BLUE BIND
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実は私、献血大好きなのです。
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ぜひご協力をお願い致します。
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寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ そして水の言葉は生まれる 3 ]
2012-08-08(Wed) 06:00:00
笹崎侑津弥
電車で帰宅し、みんなぐったりした。
勉強なんてものには体力をセーブできるけど、
遊びとなるとセーブもストップも効かず、
友達もいるからついつい全力でやってしまう。
でも、こういう疲れも悪くない。
そんな中ジョーが、ラーメンの出前を注文してくれた。
疲れている時はラーメンがいい。
カロリーも塩分も摂取できるから一気に回復する。
ジョーと俺は塩ラーメンを、
クレウスとミレトスは醤油ラーメンを、
汗をかきながらずるずると食べる。
クレウスとミレトスは、ちゃんと箸を使っていた。
それから、恒例の酒盛り。
藍さんが作っている、数種類の梅酒を、
みんなで試飲することにした。
と言いながらも勝手に飲むわけではない。
ジョーがいつの間にか藍さんにメールしていて、
飲んでもいいかを聞いてくれていた。
もちろん、飲んでもいいと言われたそうだ。
まずは、日本酒で漬けたお酒から。
辛口だった日本酒が、
辛口ではなく甘口になっている。
砂糖を多めにして青梅を漬けたそうだ。
次は、ウォッカで漬けたお酒。
ジョーと、クレウスとミレトスが、
コップに注がれていくお酒を、
わくわくしながら見つめていた。
「‥ウォッカって、胸がかーって熱くなるよね?」
「ストレートで飲んだらそうなるな。
これは梅と砂糖で漬けてるし、かーってなるよりは、
ふわっと甘さが広がると思うぜ」
ほら、とジョーがお酒のコップを渡してくれる。
それだけで、梅の香りが鼻を掠めた。
クレウスとミレトスとジョーは、
俺達を待たずして一気に飲んでしまった。
満面の笑みで、英語でああだこうだと会話している。
どうやら、美味しかったと絶賛しているようだ。
ちびりとお酒を舐めてみる。
思ったよりも胸がかーっと熱くならない。
それよりも、ジョーが言った通りに、
ふわっと甘さと香りが広がった。
風味がとても強烈だけど、それがいい。
「‥美味い」
「ウォッカの梅酒は美味しいデス」
「ウツミ、もっと飲もうヨ」
「‥うわ!ミレトス!そんなに入れなくていい!」
「ははは、いいじゃん。飲め飲めウツミ」
ジョーがミレトスの手をくいっと上げやがって、
コップが梅酒で一杯になった。
やれやれ、零れないように飲むしかあるまい。
やがて、俺以外の3人は、
酒を飲みすぎて盛り上がりすぎて、
ソファに凭れ込んでしまった。
クレウスとミレトスは疲れもあったのだろう、
いつの間にやらぐっすりと眠っていた。
毎日ジョーと2人きりだから、家は静かだ。
静かな中で、まったり過ごすのも好きだけど、
賑やかに過ごすのも楽しいし悪くない。
「‥さてと。ジョー、シャワー浴びてくる」
「おう。俺はもうちょっと休んでからにするわ」
「‥うん」
ジョーに微笑んで、シャワーを浴びに行った。
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