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  [ そして水の言葉は生まれる 5(R18) ]
2012-08-10(Fri) 05:00:00
笹崎侑津弥


ジョーに背を押されて、到着したのは2階のトイレ。
「‥え?どうしてここ?」
「下のはクレウスとミレトスが使うかもしれないだろ?」

言われた意味が判らなくて、首を捻る。
だって、用をちょっと足したらトイレは終わりなんだ。
使うかもしれないけど待っててもらえばいいのに。

何が何だか訳が判らないまま、
トイレに入っていくとジョーも後をついてきた。
びっくりして、慌てて振り返った。

「‥ちょ‥ちょっと俺が先なんだけど?」
「うん、どうぞ」
「‥どうぞって言うなら出ていけよ」

かちん、と無機質な金属音が、狭い空間に響く。
笑っているジョーがトイレに鍵をしたらしい。

イヤな予感しかせず、体がぶるっと震えた。

瞬間、ジョーに抱きつかれた。
腰に当たるのは血が滾っている、熱くて硬いもの。
既にジョーは臨戦態勢に入っていた。

ここできっちり拒まないと、
前みたいにまたなし崩しにされてしまう。

「‥ジョー、イヤだってば」
「ん?何が?」
「‥何がとか聞くな。言わなくても判ってるだろ」
「あはは、まあな」
「‥やっぱり判ってんじゃん」
「ほら、あんまり大声出すなって」

ジョーは調子のよさそうな笑顔で、
キスして俺の唇を塞いできた。
あんまり大声出すなって、どの口が言うんだ。
ジョーがそうさせているんじゃないか。

それを訴えるようにジョーを叩いていると、
俺を制するというよりは手を紡がれるように、
やんわりと手が掴まってしまった。

舌が入り、口の中が痺れるまで舌で俺を犯してくる。
そして、まるでいつものように、
キスだけでぐったりさせられてしまった。

もう、こんなパターンはイヤなのに。

ジョーが欲しくて震えてしまう。

俺達の顔が離れると唾液が糸を引いた。
ジョーが糸を舐め取りながら、
俺のジーンズの膨らみに触れてくる。

「ウツミの勃ってる」
「‥ジョーのせいだろ」
「ん、嬉しい」

にやり、とやらしい顔で笑うジョーが、
俺のことをドアに押しつけてきた。
シャツに手を入れてきて、静かに胸元を撫でる。
触れるか触れないかの、微妙なタッチの加減に、
むずむずしてしまい、焦らされている感じがした。

「‥は‥あ」
「どうした?」
「‥ジョー、ちゃんと触って」
「どこを触ってほしい?」
「‥今ジョーが‥触ってるとこ」

潤んできた目でジョーに訴える。
すると、訴え通り、熱くなった胸元を触ってくれた。
待ちに待った手に、嬉しくてぶるっと震える。

ジョーの手が滑るように、首から胸、胸から腹を、
するすると撫でていた。
俺の体のいいところを知り尽くしているせいか、
右手がいいポイントを通過していく。
気持ちよすぎて幾度となく、はあと熱い息を吐いた。

「ウツミ、すっげエロい」
「‥誰の‥せいだ‥」
「俺のせいに決まってるよな」
ジョーは嬉しそうに言って、尖った胸元の先っぽを、
ちゅうっと吸ってきた。

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