BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
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魚心あれば水心 (6)
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その雪景色窓辺より (42)
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その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
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蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 銀の翼が恋を知る 12 ]
2012-08-23(Thu) 05:10:00
いつもは鈍いタツもサッカーには鋭い。
三波の洞察力に、どうやら気が付いたらしく、
練習中、タツは三波に近寄った。
「三波、なかなかいい目をしているな」
「ありがとうございます」
「それを生かして、
個人のメニューを作成してほしい」
三波は、驚いた顔になった。
そんなことを頼まれるとは思わなかったらしい。
ってかそんなタツに、俺まで驚いた。
タツは誰かに何かを頼むより、
さっさと自分でやっちまう性分だから。
「それは全員分ですか?」
「1年と2年のだけでいい」
「そうですよね。いいですよ」
三波は、笑ながら答えた。
3年のはいいのかと質問されなかった。
サッカー部のマネージャとして携わり、
上級生との温度差を、何となく感じたんだと思う。
3年は、前3年同様、楽しさをモットーに掲げ、
だらだらと練習しては休憩ばかりする。
一方、俺達2年生と後輩1年生は、休憩中も自主的に、
ストレッチ等に力を入れていた。
ストレッチをしないと体が硬くなってしまう。
そうすると、走ろうとすると足首を痛めてしまったりと、
すぐにケガをしてしまう。
ストレッチは、筋肉を付けたり解したりする意味で、
とても大切なのだ。
三波は部活中、俺達を観察し、
書ききれないほどのメモを取ってくれた。
暗くなる前に、三波がタツに近寄る。
どうやら、トレーニング表を作り終えたらしい。
修正をしたいとのことで部活後、
3人でファーストフードに行くことにした。
小高も誘おうと思ったが、
用事があるみたいで帰宅してしまった。
ハンバーガーを食べながら話をしていると、
三波からもこう指摘された。
「リュウ先輩ってGP歴浅いですよね?」
「ん?まあね。前はFWでタツとタッグ組んでた」
「どうしてキーパーになったんですか?」
経緯を軽く説明し、ポテトを食べる。
すると、三波がなんだか納得した。
「そうだったんですね。
キーパー向いている気もします。
膝のバネとジャンプ力いいですもんね」
「かかか、もっと褒めてくれ」
「それから、たぶんですけど、
フィールドを上から見ていませんか?」
どき、と持っていたポテトを落とした。
タツも、これにはびっくりした。
「すごいな。どうして判ったのだ?」
「リュウ先輩の指示って、珍しいなと思ったんです。
その、平面的なものではなく立体的だったので。
すみません上手く説明できなくて」
三波は苦笑いし、恥ずかしそうにジュースを飲んだ。
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