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  [ 銀の翼が恋を知る 17(R18) ]
2012-09-11(Tue) 05:45:00
「恋について調べたのだ」
タツは顔を赤くして、言いながら迫ってきた。

「調べたって何で?」
「辞書で恋ということを調べたら、
 愛することだと書いてあった。
 愛を調べたら心が惹かれること、
 人や物を、好きになることだと書いてあった」
遠巻きな台詞に、俺は思わずぽかんと口を開けた。

初めはタツの言いたいことが判らなかった。
赤い顔、僅かに震える手、
真っ直ぐではなくとんちのような言い回し、
それを総合して、タツは照れているのだと思った。

タツが照れるなんて珍しい。
だって、キスの時だってタツは照れなかった。
赤面するどころかむしろ真顔だったんだ。
タツでも照れることがあるんだと思ったら、
ほっとして安心してしまった。

「タツ、そんなに調べたんだ。ありがとう」
キスをすると、タツが震えた。

「礼には及ばぬ。調べたくて勝手に調べただけだ」
「俺のことを考えてくれて調べたんだろ?
 そういう思いが嬉しかった」
またキスをして、タツの唇を啄んだ。

前回のキスは接触のみだ。
今回のキスは2人きりの空間である。
だから、触れるだけでは終わりにしない。

唇を舐めて軽く吸うと、
タツが俺のシャツを握ってきた。
「ん‥っ」

そっと目を開けると、困ったような辛いような、
タツはそんな顔をしていて堪らなかった。
こちらもエスカレートし、タツの首に唇を落とす。
白くて柔らかい喉が、舐める度に震えた。

「タツ、これ気持ちいい?」
「わ‥判らん‥っ」

体を震わせて目を潤ませているのに、
快感については鈍感だ。
まあ、こんなところも可愛いんだけどさ。

タツの喉や鎖骨を舐めながら、
シャツの上から胸へと触れてみると、
こりっと当たるものを感じた。
硬化した突起を、指の腹で緩く擦る。

「リュウ‥あ‥あ‥っ」
甘ったるくて色っぽいタツの声が、
腰へダイレクトに響いてくる。

タツに触れていたら勃ってきた。
触ったり舐めたりして、
こんなに感じてくれるとは思わなかった。

どうしよう、どこまでしていいんだろう。

俺は、どうしたらいいんだろう。

そう考えて、ごくりと喉を鳴らしてから手を止めた。

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