BLUE BIND
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実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
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ぜひご協力をお願い致します。
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寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 青い空を見上げて2nd 15 ]
2010-07-04(Sun) 18:50:12
笹崎侑津弥
怯えながらホラーハウスを歩いた。
その隣でクラウスが笑って、
「アトラクションより、ウツミが面白いデス」
と言っていた気がした。
俺達は、学校からテーマパークに移動していた。
さすが平日の夕方だけあって、遊んでいる人はあまりいない。
どこのアトラクションも、がらがらに空いている。
で、クレウスのリクエストで本日2回目のホラーハウスだ。
やっと終わって、よれよれと近くのベンチに座る。
ホラーハウスに慣れるどころか、ますます苦手になってきた。
「ウツミ、ちょっと休むデスカ?」
「‥うん」
そう言ってベンチで休んでいると、
クレウスがソフトクリームを買ってきてくれた。
「どうぞデス」
「‥あ‥ありがと」
ぱくりと舐めると、冷たさと甘さに癒された。
下がっていた血糖値が上がりそうだ。
「次はどれに乗るデスカ?」
ソフトクリームを手に地図を広げている、クレウス。
ホラーハウスで笑っていられるタフさを分けてもらいたい、
と思いながらクレウスを見た。
「‥クレウスの好きなのでいいよ」
「あれがいいデス」
と、指差した方向には、コーヒーカップ。
コーヒーカップを筆頭にバイキングに観覧車、ゴーカート、
イヤだって言ったのにまたホラーハウスにも連れていかれた。
ソフトクリームで補えきれないほど、
今日一日だけで血糖値がかなり下がったに違いない。
閉園後、シーフードピザを食べたいと言うクレウスを、
イタリアンレストランへ連れていった。
クレウスはシーフードピザとブレンドコーヒーを、
俺はカルボナーラとコーラをを頼んだ。
テーマパークも、このレストランも、
ジョーと来たところだ。
そのジョーは、ミレトスとどこで遊んでいるんだろう。
「ウツミ、どうしたですか?」
クレウスが心配そうな表情をしていた。
テーブルにはオーダーしたものが、いつの間にか置かれてある。
「‥どうもしないよ」
言って、フォークを手にスパゲティを食べる。
「じゃあ考え事デスカ?」
「‥ちょっと疲れただけ。クレウスは疲れてない?」
何となくジョーのこと考えていたとは言えなかった。
「ノープロブレム。ボクとミレトス、ホラー好きデス。
ホラーゲームにホラームービー、たくさんプレイしてマス」
そんなにホラーが好きだったとは思いもしなかった。
確かに非現実的な怖さだけど、俺は楽しみ方が判らない。
いや、一生、そんなの判りたくない。
そこよりも、揃ってホラーが好きなとこに、
やっぱり双子なんだなあと感心した。
「‥そうなんだ。なのに、ミレトスと別行動でいいの?」
「いいデス。昨日はみんなで仲良く、テレビ見たデス」
「‥テレビ?何の?」
「パパさんは、ジダイゲキ言ってたデス。
サムライがチャンバラしてマシタ」
クレウスは、フォークを刀の代わりに振り回してみせた。
番組がよっぽど面白かったのか、
クレウスが子供のようにはしゃぐ。
そんな無邪気っぷりに、あははと笑った。
すると、クレウスが笑ったままフォークを置き、
ミルクを入れたブレンドコーヒーをスプーンで混ぜた。
「やっと笑ったデス。ウツミのスマイル、ボク好きデス。
でもあんまり笑ってなかったデス」
今はクレウスと遊んでいるんだから、
クレウスといることを楽しまないといけないのに、
ジョーのことを考えてばかりいたからだ。
ちょっと反省してしまった。
「‥ミレトスは何してるかなって考えてた」
「ミレトスじゃなくて、ジョーのこと考えてたデスカ?」
クレウスがコーヒーを少し啜る。
ぎくっとしつつ、俺はコーラのストローに口をつけた。
「‥ち‥違うよ」
「ウツミとここにいるのはボクだから、
今だけはボクのこと考えてほしいデス」
ブルーアイズが、じっと見つめる。
俺がこくりと頷くと、クレウスは笑ってピザを食べた。
俺はカルボナーラを食べながら、
ジョー手作りのカルボナーラのが美味しい、
とやっぱりジョーのことを考えてしまっていた。
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