BLUE BIND

BL小説ブログ。危険を感じた方はお逃げ下さい。
  [ 銀の翼が恋を知る 22 ]
2012-10-04(Thu) 06:00:00
三波とマキの騒動もあったが、
どうにか無事に解決となった。
結局、あいつらは交際したみたいだ。
こんなに親身になって相談乗ってやったのに、
俺達よりも進んだと見える。
焦りはしないし俺とタツのペースもあるが、
やっぱり悔しいと思った。

そして、冬季の選抜に向けての本格的な練習が始まった。
3年生と2年生は、あまり残っていない。
と言うのも、上級生のぬるいサッカーに嫌気がさし、
ここを去っていったやつらが多いからだ。

サッカーから他の運動部に移ったやつもいる。
それはそれで、しょうがないし、
今更、戻ってきてくれと言えるはずもない。

幸いしたのがマキが入ったことだろうか。
これまでGKは俺だけだったから、
マキがいれば何かあればすぐに代わってもらえる。

マキには、GKとしての才能がある。
こいつがサテライトをマスターしたら、
すごいGKに化けるに違いないだろう。
それでも、すぐにはGKを譲れないけどな。

サッカーは順調だった。
タツとの関係も順調なんだけど、
俺はなぜか心がもやもやしていた。

そろそろ、タツと繋がりたいと考えていた。

たぶん、マキと三波の影響だろう。
体で繋がることを深く考えたことは、
これまで全くなかった。
でも、マキと三波のいい関係っぷりに、
ああなりたいと思ってしまっていた。

タツにそれを話したらどう思われるだろう。
気持ち悪いと思われるか、最高の考えと思われるか、
それとも、それしか頭にないのかと呆れられるか。

でも、キスはタツからしてくれたし、
ソレだって曝け出し済なんだから、
次のステップに進んでもいいはずだ。

と、考えていたら小高にシュートを決められた。
小高の背後で、タツは溜め息をついた。
ドンマイ、とマキにまで励まされてしまい、
汗をかきながらへらへらと笑うしかなかった。

次話へ 前話へ

お気に召しましたら一票お願いします。
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
銀の翼が恋を知る | TB:× | CM : 0
J庭参加情報HOME銀の翼が恋を知る 23

COMMENT

COMMENT POST

:
:
:
:



 
 管理者にだけ表示を許可する


copyright © 2024 BLUE BIND. All Rights Reserved.
  
Item + Template by odaikomachi