BLUE BIND
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髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 銀の翼が恋を知る 24 ]
2012-10-11(Thu) 06:30:00
通販でローションとコンドームを購入した。
あとは、次のオフ前を、ただただ待つばかり。
やり方なんて、女とするのと同じだろう。
ただ、どっちがどうするかだ。
俺はタツを抱きたい。
言ったらタツは驚くだろうか。
いや、タツのことだから、
そうかと笑ってくれて終わりだ。
練習が終わって自宅に戻る。
シャワーと着替えは学校でしてきたから、
夕食用、ってわけじゃないが、
テーブルに無造作にあるパンを頬張った。
うちの親はパン屋をしていて、
ここは店舗兼住宅なんだ。
惣菜パンを夕食にして、シャワーを浴び終わると、
仕事を終えた両親が戻ってきた。
「おかえり」
「ただいま。ごはん食べた?」
聞いてきたのは母さんだ。
経理やレジを担当している。
「うん」
「そう。隆一、悩み事ある?」
「ない人なんかいないと思うけど」
「それもそうね」
そう笑って、母さんは着替えに行った。
父さんが母さんを追うように、
疲れ切ったような溜め息をつきながら、
リビングにやってくる。
「おかえり」
「おう。ごはん食べたか?」
母さんと同じことを訊ねられた。
父さんのほうが疲れているくせに、
子供のことを心配しすぎだ。
「ちゃんと食べたよ、新作。
パンもうちょっと硬くしないと食べづらい。
それと、具よりもパンの味のほうが濃かったから、
味を抑えないと具が負ける」
「あ、やっぱりな。俺もそう思ってた」
冷えたビールを飲む、父さん。
具の味よりもパンの味が濃いってこと、
判ってたんなら新しいものを作らないとだめだろ。
なんて、自分が判ってても迷うこともあるか。
「隆一、悩み事か?」
またもや母さんと同じことを訊ねられた。
飲んでいた牛乳を吐きかけた。
「母さんにも聞かれた。悩みのない人はいないよ」
「そうだな。悩んでいても笑っていれば、
いつかきっと、いいことがあるぞ」
笑顔は福を招く、 が父親の持論だ。
客商売だからこそ余計にそうなんだろう。
俺もそれに習って、いつも笑ってる。
あっけらかんと、けらけらと、
何をしていても楽しそうに。
サテライトを貶されても笑っていたっけ。
「悩みがあるなら聞いてやんぞ?」
タツとのセックスで悩んでいます、
なんて言ったら父さんは倒れるだろう。
「いや、いいよ」
「そうか。だったら早く寝るんだな」
「うん」
父さんも母さんも、俺のことよく見ている。
タツとセックスしたら、
男になったってことも判るのだろうか。
そんなことを考えながらもコップを洗い、
部屋へ戻ってベッドで横になった。
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