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  [ 銀の翼が恋を知る 25 ]
2012-10-14(Sun) 06:25:00
ネットで道具とか方法とか調査してみた。
ローションとコンドームはいる。
ゴムしないほうが気持ちいいってあったけど、
タツのことを考えたら使うべきだろう。

俺がタツを抱きたい。

あれから色々考えて、答えはそこに至った。

もちろん、セックス自体初めてだから、
上手くできる自信なんかない。
いいんだよな、それで。
上手くやろうとするとどこかで失敗する。
俺なりのやり方で、タツと抱き合えれば、
それでいい。

高校受験前、付き合っていた女の子がいた。
親のいない家で、ベッドで2人きりになって、
いいところまで持っていけたと思ったのに、
俺のほうが勃たなかった。
セックスしようと、焦れば焦るほど、
彼女とタツがなぜかダブって反映した。

もう、セックスに焦らなくていいし、
ダブらせる必要もないんだ。
だって、タツとセックスできるんだから。

ちょっと遠くにあるディスカウントに行き、
アダルトコーナーに入ってローションとゴムを買う。
ゴムとローション以外におもちゃも陳列されていて、
どきどきしながらも素通りしてしまった。
もちろん、レジは男がいるところを狙った。

家に持ち帰り、引き出しに突っ込んだ。
親はこんなとこ見ないし、これで大丈夫だろう。

部活がオフになるのは来週末だ。
いつもタツの家に泊りにいっているから、
親からは怪しまれない。

「ふう‥」
緊張と興奮で、溜め息だけで胸が痛くなる。
嬉しいけど怖い。
怖いけど念願が叶うんだ。

ずっとこうしたいって、いつも思っていた。
いつか、自然に、そうなれたらって憧れていた。
1年生で唇を合わせて、2年生で体を重ねて、
3年生で体を繋げる、なんてスローペースだけど、
これがタツと俺のペースなんだ。

マキ達がきっかけなのは認める。
でも、きっかけがなかったら、
まだそういう流れにならなかったと思う。

タツを抱いたら、タツはどんな顔を見せるだろう。
と考えた時、それだけで俺自身が反応してしまった。
俺はとっとと抜いて、とっとと風呂入って、
とっとと寝ることにした。

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