BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
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ゴールの先に在るもの (11)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 銀の翼が恋を知る 26 ]
2012-10-17(Wed) 05:25:00
その日はあっさりと訪れた。
急遽、顧問である岸先生が、
用事ができたとのことで明日はオフになった。
それを聞いて、俺はびくっと震えた。
一方、タツはいつも通りそれを聞いている。
俺達の温度差に、もやもやしながらも、
やっぱり嬉しくてにやにやが止まらなかった。
部活終了後、タツが傍にきた。
「リュウ、うちにくるのであろう?」
突然の発言に、少し驚く。
だけど、びくついているのは俺だけだった。
タツの表情には覚悟がある。
今日、結ばれるんだと決めている、
そんな決心が表情にあった。
タツは、俺のことを好きになってくれた。
タツなりに恋について調べてくれた。
キスしようと言ってくれたのも、タツからだ。
ここで決めないと男じゃない。
「もちろん。家に帰ってからタツの家に行く」
手に滲んだ汗を握りながら、笑わずに答える。
騒々しい部室で、タツと見つめ合った。
俺達だけの空間が、やけに静かに感じられる。
自分の心音が、うるさく思えた。
ぎゅっと手を握り直すと、タツが何かを察したのか、
笑いながら頷いた。
「待っているぞ」
タツはさっさと着替えて帰宅してしまった。
俺も服を着て、いつもの家路を小走りでいく。
まだ店にいる親に、
タツのところに泊まることを告げると、
これを持っていけとパンを渡された。
あとこれもな、と父さんは笑いながら、
店に並んでいる飲み物もくれる。
シャワーは学校でしてきた。
汗を流し、特にソレを念入りに洗いまくった。
今日、俺はいよいよ男になる。
考えただけで鼻血を吹きそうだった。
いかんいかん、いつもの俺でいけばいい。
あっけらかんと笑っていればいい。
勃たなくたってタツなら許してくれる。
タツなら、どんな俺も受け入れてくれる。
そう思いながら、荷物を揃えて身支度を済ませ、
とびきりの笑顔で出発した。
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