BLUE BIND
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Author:水色
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初めにお読みください (1)
青い空を見上げて (31)
僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
決めたゴールを走れ (93)
ゴールの先に在るもの (11)
銀の翼が恋を知る (41)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 銀の翼が恋を知る 27 ]
2012-10-19(Fri) 06:55:00
タツの家に着いた。
インターフォンを押してすぐにタツが出る。
家に上がらせてもらって足を進めると、
タツの部屋前に人影があった。
タツの兄貴2人がいた。
俺を見て、微笑んだほうが院生の、
長男である和樹兄だ。
「こんばんは。お邪魔します」
「こんばんは。また勉強かい?」
「はい。俺バカだからタツに教えてもらわないと」
「そんなことはない。
誰にだって得意なことと不得意なことを持っている。
2人で協力し、サッカーも勉強も頑張るんだよ」
悟りのようなことを話してくれたのは、
大学生で次男の悟志兄だ。
ちなみに、和樹兄は剣道、悟志兄は合気道で、
それぞれインハイを制したことがある。
「はい。頑張ります」
「リュウ、そろそろ部屋入ろう」
「うん。それじゃあ、また」
手を振る2人に頭を下げ、促され部屋へ入った。
タツが静かにベッドに座る。
その隣にローションやらコンドームやら並べていった。
タツはそれらを見て顔色を変えなかった。
それどころか、珍しそうに眺めている。
「これらを使うのか?」
「ネットで調べたらそう書いてあった」
「今更だがリュウは経験あるのか?」
「女の子とそれなりに付き合ったことはあるけど、
セックスはしたことない」
そうか、とタツは小さく呟いた。
ローション類を枕の脇に置いてから、
タツの隣にそっと座った。
どきときしながら、思い切ったように手を握る。
びく、と体を震わせてタツが下を向いた。
「それで、どっちがとうするか考えてきたのか?」
タツの声が掠れている。
顔はここから見えないけど、耳がすごく赤かった。
その耳に唇を寄せて、低く囁く。
「俺がタツに挿れたい」
タツは俺を見ずに、少しだけ頷く。
ずきゅん、と苦しいほど胸元が切なくなった。
失敗してもいい、順調じゃなくてもいい。
俺のペースでタツを抱ければいいんだ。
ごくり、息を飲んでタツをベッドに押し倒す。
緊張と興奮で、部屋の中にやけに心音が響いた。
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