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  [ 銀の翼が恋を知る 29(R18) ]
2012-10-26(Fri) 05:00:00
そっと首に唇を寄せると、タツが震える。
その反応に感動して、思わず笑った。

堪らなく好きで愛おしい。

やっとタツの全てが俺のものになる。

俺の全てが、タツのものになる。

吐きそうなくらい嬉しかった。

タツの体に唇をくっつける。
味はないけど味がするような気がした。

唇が、タツの真ん中を捉えた。
熱くて硬くて、震えながら反っている。
俺ものも同じで、にやけてしまった。
ちゅ、とソレにキスをする。

「‥ん」
タツが恥ずかしそうに呻いた。

キスしてから、つつっと舌を這わしてみる。
こんなもの舐めるのは初めてだったけど、
タツのものだからか、抵抗はほぼ皆無だった。

実は、ちょっと不安ではあった。
タツのソレを舐められなくて、
タツをがっかりさせたらどうしようか、
と密かに思っていた。
もちろん、そうしなくてもセックスはできるけど、
やっぱり全身愛したいって気持ちはある。
そうならなくて、マジでよかった。

先っぽには蜜がいっぱい溢れている。
舐めるとしょっぱい味がした。
汗とも違う、癖のあるしょっぱい味だったけど、
タツらしい爽やかな味だった。

先端から根元へと、銜えながら下りていくと、
ソレが口の中で大きくなった。

「‥はああ」
タツの腰がぶるっと震える。
俺のしていることで感じてくれている。
それが嬉しくて、何度も上下した。

そうしながら、手にローションを垂らして、
タツの後ろに塗りたくる。
ひく、とタツの窪みが揺れた。
だけど、ちゃんと覚悟してくれているのか、
動揺するような行動はなかった。

まずは人差し指を挿入する。
思ったよりすんなり挿ってしまった。
少しの間、指1本で、中をじっくり解していく。
タツのソレが時折びくびくと反応した。

中指も、薬指も、と頃合を見ながら本数を増やす。
タツからは痛いとは言われなかった。

「タツ、大丈夫?」
「ああ‥大丈夫だ‥」

タツは痛みや辛さに強い。
だからこそ、余計にちょっと心配になる。
本当は、ムリしてるんじゃないかって。

「リュウ‥もう‥大丈夫だ‥」
「え?もうって?」
「そればかりでは‥リュウも辛かろう‥」

薄暗い部屋で、タツの濡れている瞳が、
じっと俺を見つめる。

それは、決心している表情。

俺は、答えるようにゆっくり頷いた。

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