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  [ 銀の翼が恋を知る 31(R18) ]
2012-10-28(Sun) 10:30:00
「はあ、はあ、はああ‥」
タツが目をうっすら開けたまま、息を吐く。
苦しそうに見えるけど、
何となく幸せそうにも見えた。

でも、苦しさのほうが勝っているだろう。
だって、たまに、俺の腕を掴む手に、
ぎりっと力が入って爪が立てられるんだ。
そんな力からタツのことが伝わる。

それでも、俺はこれを止めない。
せっかくだからとか、やっとできたからとか、
そんな軽々しい理由じゃない。
俺もタツもこうすることを望んでいたからだ。

それに、ここで辞めたらタツに殴られる。
そういうやつなんだよな、タツは。
こんなタツのことを好きになってよかった。

タツがちょっとでも苦しくなくなるように、
勃っているソレをゆるゆると扱いてやる。
びくんと体を反らして、タツは喘いだ。
「ん、はあ‥リュウ‥っ」

中がやばいくらい締まって、すごく気持ちいい。
それを堪能しつつ、タツにキスをした。
舌を捉え、絡ませたり吸ったりする。
すると、タツの体がぞくぞくと震えた。

ゆっくりと、タツの表情が変化をする。
涙を流しながらも頬を赤らめた。
呻いていたような声が、心なしか色っぽく聞こえる。
たぶん、タツも気持ちいいのだと推測する。

扱いているソレの先から、とろりと蜜が溢れた。
試しにソレで再奥を突いてみると、
タツがシーツを引っ張って体を捻らせる。
その背中のラインの色気に、ごくりと息を飲んだ。

幸せすぎて涙がじわりと滲んできた。
涙が零れないように唇を噛むと、
潤んだ目を、タツが喘ぎながら触れてくる。
手の暖かさに心が温まって、
ぽろぽろと涙が頬を伝っていった。

「こんな時に泣くやつが‥あるか‥っ」
「タツ、俺すごく幸せなんだ」
「それは、あ、あ、俺だって‥同じだ‥」

笑ってくれたタツに唇をくっつける。
そして、静かにお互いに果てた。

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