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  [ 銀の翼が恋を知る 32(R18) ]
2012-11-01(Thu) 09:50:00
ぽたぽたと汗を滴らせながらソレを引き抜く。
液の溜まったゴムを取り外し、くるっと口を縛りながら、
タツの下の口を見つめる。

ついさっきまで、ここに俺のが入っていた。
そして、今、疲れたようにゆっくり閉じようとしている。
ひくひくと痙攣している様子がとても卑猥だった。
見ているだけで俺のがまた勃ってきそうだ。

ごくり、と喉が鳴る。

瞬間、頭になぜか踵落としを食らった。
もちろん技を繰り出したのはタツだ。
「バカ者!いつまで見ておるのだ!
 さっさとティッシュを取ってこれを拭かんか!」

これ、と指で示したのは腹の液だった。
もちろん俺のではなくタツがさっき放ったものである。

「はい‥すみません‥」
言いながらティッシュを取り、さっと拭った。

拭いながらタツを見ると恥ずかしそうだった。
そうだよな、タツだってこれが初めてのセックスなんだ。
恥ずかしくなって当たり前なんだよな。

そう思ったらにやにやが止まらない。
そんな俺に対して、タツが怒ったのが照れたのか、
ずびしと頭に手刀を落としてきた。
しゅうう、と音を放ちながら煙が立った。

「シナプス減ったらどうすんだ、タツ」
「それくらいで減るシナプスなどいらん」
「サテライト使えなくなったら恨むからな」
「リュウにはいらん能力なのだろう?
 だったらいい機会ではないか」
「タツも、みんなも、これを信じてくれた。
 これを生かしていいんだって思えた。
 だから、サテライトは、いらなくないよ」

言って笑うと、タツも笑った。
セックスした後のせいなのか何なのか、
笑った顔はとても輝いて見えた。

「ようやく判ったかバカ者め」
「バカだった。だから、タツの傍にいさせて」
「言われなくとも離れるわけなかろう。
 さて、シャワーを浴びるとするか。
 リュウ、シャワーに一緒にきて手伝ってくれ」

わざと俺に背をむけて立ち上がり、
ぱぱっと服を着たタツ。
それを見ながら、俺は笑いながら服を着た。

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