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  [ 銀の翼が恋を知る 34 ]
2012-11-07(Wed) 09:00:00
たくさん練習をした。
たくさん勉強もした。
時々、タツとセックスもした。

恋愛と勉強は順調だ。
あとは、サッカーで、どこまで行けるかだ。

さすがこのメンバーだと評価するべきだろう。
すいすいと選抜の予選を突破していった。
だけど、メンバーの誰もがそれに驚かなかった。

それだけのパワーとチームワークがある。

そして、勝つことだけを信じているからだ。

顧問も三波も、もちろんみんなも、
どこまでも勝ち進めるという顔が輝いていた。
このまま予選を突破していけば、
全国大会優勝も、夢話ではなく本当になる。

予選を勝ち進んで、決勝の日が訪れた。
これまでのチームも、もちろん強かった。
だけど、俺達のほうがそれを上回っていた。
どんな試合にもかなりの得点差をつけた。
俺達は、今だったら負ける気がしなかった。

でも、決勝の相手は、今までのチームとは違う。
相手チーム全員が、俺達1人1人の、
ボール運びやプレイの癖なんかを、
しっかりと研究してきているプレイ内容だった。
証拠に、みんなボールを奪われてばかりで、
なかなかパスを回せないでいる。

全校生徒が、スタンドで応援していた。
予選での決勝のみ、全校生徒が強制参加で、
スタンドで応援してくれるんだ。

そこには、俺の親も、タツの親もいた。
たぶん、チームメイトの親もいるだろうし、
俺やタツも知っている元サッカー部の、
楽しいサッカーを好んでいた、OB達もいた。

前半が終了し、0対0だった。
同じラブオールでも違っていたのは、
圧倒的に、シュート数だった。
俺達はタツの2回だけで、相手チームは5回もあり、
パスカットの数も圧倒的な差があった。

ハーフタイム中のムードが沈んでいた。
流れをあっちに持っていかれている。
みんなに何か声をかけてムードを盛り上げないと。

そんな時だった。

突然、どしゃ降りの雨となった。

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