BLUE BIND
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と思ってリンクを繋ぎました。
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髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 銀の翼が恋を知る 36 ]
2012-11-11(Sun) 07:45:00
観客席に、見たことのある人がいた。
ただ、テレビか何かで見たことがあるだけで、
名前も素性も、俺には判らない。
どしゃ降りの雨だというのに、
シャワーでも浴びるかのように打たれながら、
その人は笑っている。
顧問の岸先生が、ぎょっとした。
その人を知っているらしくベンチから立ち上がる。
「後藤野!どうしてここにいるんだ!」
「岸、久し振り」
「久し振り、じゃないだろう!」
さっきまで、きりっとした顔で座っていたのに、
岸先生にきりっの面影がなくなった。
それくらい、後藤野という人物のいきなりの登場に、
びっくりしたらしい。
どうしてここにいる、いちいちうるさいな、
とそんなやり取りをまだ続けている。
大人ではなくて子供同士のような光景だった。
岸先生はいつも寡黙なのに、こんなの初めて見る。
後藤野という名前で、誰なのか判った。
フォーミュラニッポンのドライバーをしていて、
シーズン優勝をした後藤野光だ。
テレビで見たことあるのは、そのせいか。
だけど、岸先生とはどんな関係なのだろう。
「ほら、岸、もういい加減にしろよ」
「後藤野こそいい加減にしろ」
「そうじゃないっての。
ほら、そこのGKにアドバイスしてやれって」
「はあ?どういう意味なんだよ?」
ぎゃあぎゃあと言って疲れたのか、
岸先生が、肩で息をしながらそう聞き返す。
後藤野さんが笑顔で、何かを言った。
口はぱくぱくと動いていたけど、
声が小さすぎて俺は聞こえなかった。
もしかしたら小さな声はわざとかもしれない。
岸先生には後藤野さんの言葉が、
しっかりと目に入ったらしい。
耳に届いたというよりは口を読んだみたいだ。
岸先生は、言葉を失って両目を広げる。
だけど、すぐにいつも通りきりっとした顔になった。
「それを選択するのはGK自身だ」
「だからさ、言ってやらないと選べないんだって。
アドバイスを聞いていればそれくらい判るだろうが。
GK、絶対にそれを躊躇している。
それを押してやるのが、監督の仕事だ。違うか岸?」
なんのことを言っているのかが判らないけど、
GK、という単語からして、きっと俺のことだろう。
言ってやらないと選べない。
アドバイスを聞いていれば判る。
絶対にそれを躊躇している。
GKとしての俺がやりたいけど、やれないことを、
後藤野さんが察知している。
雨に打たれながら目が合うと、にこりと笑われた。
いつもなら返せるのに笑えなかった。
「光さん、退避しないと風邪引きますよ」
後藤野さんの隣にいた人物が、呆れながら言った。
2人共、とっくにずぶ濡れになっている。
それでも、岸先生に、アドバイスをしにきたらしい。
「そうだな、聖。
岸、言いたいことは言ったからな。
お前もGKも動いてみせろ」
そう言って、後藤野さんは隣にいた人物と、
手を振りながら歩き出した。
瞬間、岸先生が、きりっと俺のことを見た。
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岸と光は、同じインターナショナルスクールに通っていて、
同じクラスで同じサッカー部でした。
初めからは岸は、ちゃっかり英語教師だったりします‥。
お気に召しましたら一票お願いします。
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