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  [ 雨上がりの最果てで 7(R18) ]
2012-12-14(Fri) 09:40:00
ゲームをやっても家に帰ることもあるけど、
この日は波多野家に泊まった。
天候が変化し、雨がちょっと強めに降っている。
おばさんが心配してくれて、
泊まっていいのよと声をかけてくれた。

それに、今夜は、帰宅しても兄貴はいない。
同性の恋人の自宅に、泊まりにいくと言っていた。
むかつくけど羨ましいよな、そういうの。

波多野と共に布団を運び、ベッドの隣に引いた。
俺は布団に寝て、波多野は隣で体育座りし、
もう1回だけ、ゲームをやって敵をやっつける。
なんと、敵からレアアイテムが出てきて、
2人でハイタッチするほど大喜びした。

俺達は満足し、ようやく寝ることにした。
「波多野、おやすみ」
「おやすみなさい、仲村さん」

電気を消して布団に入る。
ハイタッチした時の感触を確かめるように、
自分の手に自分で触れ、思わず喜んだ。

これでいいんだ。
今のこの幸せを壊したくない。
だから、このままでいい。
そう思って、そっと目を閉じる。

ちょっとは寝たんだと思う。

唸るような声がして、ふと目が覚めた。

何時か確かめるのに携帯を見ると、夜中の3時。
寝たのが1時だと思うから、2時間は寝た計算だ。

いや、それよりも唸り声は誰のものか。
考える間もなく、ここの部屋には俺達しかいない。
少なくとも俺ではないから、
間違いなくベッドの波多野からだ。

夢でうなされているのかと思い、波多野に近寄る。
そっと隣のベッドを覗くと、
とんでもない光景を目撃してしまった。

波多野が涙目で、高ぶった己のものを慰めていた。

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