BLUE BIND
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これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 青い空を見上げて2nd 20 ]
2010-07-06(Tue) 19:50:59
笹崎侑津弥
「‥っ」
辛うじてコーラを零さないように持ちつつも、
クレウスに抵抗できなかった。
すると、クレウスが諦めたようにふっと笑った。
「ジンからのメールで、
ウツミがジョーと住んでいると知ったデス」
ジン、どこかで聞いたことのある名だった。
ジョーの父親だったと気付くまでに時間がかかった。
考えればすぐに仁さんのことだって判るはずのに、
俺は、軽いパニックに陥っているらしい。
クレウスは俺の表情を見ながら、小さな声で続けた。
「ウツミ、ジョーを苦しそうに見てマス。
それはミレトスにジョーを奪われたからデスカ?」
言葉が出なくて返事が言えない。
喉の奥が、痛いくらい乾いている。
震える手で、ゆっくりコーラを飲もうとした。
だけど、缶をうまく傾けられない。
危なっかしく見えたのか、クレウスが、俺の手から缶を奪う。
「ボクがジョーなら、
ミレトスを選ばないでウツミを選びマス」
確かに今は、ジョーは俺ではなくミレトスを選んで、
いつも一緒に行動している。
だけど、選ぶとか選ばないとかって何だろう。
選ばれたから好きになるのか。
選ばれなかったら嫌いになれるのか。
クレウスが俺とジョーのことどこまで知っているのか、
仁さんがどんなこと言っていたのか判らないけど。
「‥選ぶとか選ばないとか、そういう考え好きじゃない」
これが本心だった。
そう言うと、クレウスは今までに見せたことのない、
真剣な表情で、そっと手の甲を頬にあてがった。
「ボクならずっと傍にいてあげられる、ウツミ」
その台詞は周りの声を一掃した。
まるで、ここには俺達しかいないと勘違いするような、
痛いほどの静けさに襲われる。
もしかしたら時さえも止まったかもしれない。
しばらく見つめ合った。
というよりはお互い目を逸らせないでいる。
雑踏が戻る直前、俺は自分の心を確信した。
「‥俺、好きな人がいるから」
俺がクレウスに何をされても、
ミレトスとジョーがどんなにくっついていても、
ジョーを好きなことは変わらない。
クレウスは切なそうに笑いながら、コーラを飲み干すと、
空き缶をごみ箱に入れた。
「もっと休むデスカ?」
「‥ううん。もう行こう」
俺達は、また歩き出した。
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